友人が出演したので応援観劇。
1991年に設立されたというロンドンデリーという劇団。ホームページはここ数年更新が無く、どうも休眠状態にあったようで、久しぶりの公演のようである。会場のせんがわ劇場には、初めて訪れたが、駅チカで、設備もシンプルだが綺麗。収容108名の小劇場で好印象。
芝居は、暴力団が看板を書き換え「企画会社」となって、そこに勤める元暴力団員たちとその周辺の人たちが織りなす地下社会(アンダーグラウンド)の人間ドラマ。社会系でもあり、人情系でもあるが、最後は悲劇である。主要テーマが絞りにくいが、テンポよく話が流れていくので、1時間45分の公演時間も長さを感じない。
役者さんも熱演で、特に主役のサブローを演じる津本泰雅さんと「社長」の連城力丸さんが緊張感ある演技で、舞台の中心軸がしっかりしていた。
役者の息遣いまで聞こえる小劇場は、その臨場感の魅力が素晴らしい。コロナ以降、下北沢の小劇場には脚が遠のいているので、機会を見つけて行ってみよう。
2023年7月21日