(時間たってしまったので簡単にメモのみ)
ルイージ月間の最終プログラム。プログラムノートによると、2作品とも作曲家が若き日に書いた作品という共通項があるとのこと。
ブラームスのピアノ協奏曲 第1番は実演に接したのは数少ない。ピアノソロのブフビンダー氏は私は初めて聴く方だが、随分と有名な方のようだ。今年78歳とは思えない瑞々しさに溢れた音色が印象的だった。とりわけ、第2楽章の優しく甘美な音楽にうっとり。
後半のニルセン交響曲2番はパーヴォさん指揮で2019年に聴いて以来。曲についてコメントできるほど聴きこんでないが、重層的な音とスケール感が印象的な音楽。4つの人間の気質を描いたとされる作品は、各章ごとの表情の変化も楽しい。この日のN響はルイージと川崎コンマスに引っ張られて、前のめりで荒々しい程の演奏。従来からのN響の強みとも言える繊細さやバランスの良さに加えて、最近、迫力ある凄みが増したと感じられるのは、確実にルイージさんがポストについてからの変化と思う。
定期演奏会ならではの、珍しいプログラムを堪能した一晩だった。
(ソロカーテンコールあり)
定期公演 2023-2024シーズンBプログラム
第2012回 定期公演 Bプログラム
2024年5月23日(木) 開演 7:00pm [ 開場 6:20pm ]
サントリーホール
ブラームス/ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15
ニルセン/交響曲 第2番 ロ短調 作品16「4つの気質」
指揮:ファビオ・ルイージ
ピアノ:ルドルフ・ブフビンダー
Subscription Concerts 2023-2024Program B
No. 2012 Subscription (Program B)
Thursday, May 23, 2024 7:00pm [ Doors Open 6:20pm ]
Suntory Hall
Brahms / Piano Concerto No. 1 D Minor Op. 15
Nielsen / Symphony No. 2 B Minor Op. 16, The 4 Temperaments
Conductor: Fabio Luisi
Piano: Rudolf Buchbinder