その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

姫路・神戸の旅(1):ため息出るほどの圧倒的な姫路城!

2025-01-21 07:24:00 | 旅行 日本

日曜日に神戸で用事があったので、前日に関西入りして姫路城を訪れました。2、3歳の頃、若き両親と一緒に行った写真は残っているのですが、記憶には全く無いので、一度行ってみたかったところでした。世界遺産、国宝に相応しい、その文化遺産に圧倒されました。


(姫路駅からお城を一本道で結ぶ)


(正面から)

まず、その姿の美しさには息をのみます。冬の青空を背景に、広大な城敷地のなかにそびえ立つ城はまるで富士山のよう。どの角度から見ても美しい。見とれてしまうだけでなく、気持ちが高揚していくこの建物の力って美しさの裏側に怖さを感じるほどです。本丸の大天守だけでなく、外周をめぐる砦群も残されているのも、その要塞としての美しさがあります。天守から見下ろす、市内の景観も素晴らしいのですが、この連なる砦群の美しさも格別でした。


(天守から西の丸方面を見下ろす)


(西の丸からの天守)

そして、その歴史的遺産としての価値も計り知れません。城壁の石組み、堅牢な門、城内の図太い梁や支柱、武者隠しなどの作りなどなど、まさに17世紀からの要塞としての残像が感じられます。日本の城でここまでのホンモノぶりが感じられるのは、国宝クラスに限られるのですが、姫路城はまさにその中のキングですね。間違いなく日本一。


(石垣にものまれる)




(壁の刀、鉄砲掛け)


(いろんな角度から写真を撮りたくなってしまう、どこから見ても美しい城)


(「番町皿屋敷」ならぬ「播州皿屋敷」のお菊さんが身を投げたという井戸)

天守閣だけでなく、是非、西の丸の長局(百間廊下)も立ち寄ることをお勧めします。延々と続く櫓と櫓を結ぶ部屋部屋や廊下は城勤めの召使や物置など当時の生活が想像できます。本多忠刻と再婚した千姫に仕える女中たちも此処に居住したとか。


(倉庫として使われていたという部屋が延々と続く百間廊下の一部)

また、城内の展示・解説も必要最小限に抑えられていて歴史遺産そのものを感じることの方を重視されているようで好感が持てます。チケットと同時に渡されるガイド冊子で十分。私はオーディオガイドは借りませんでしたが、チェックポイントの見逃し防止やガイドに目を落とすのが面倒だと感じられるかたはオーディオガイド借りるのもいいかもしれません。

城を出た後はぶらぶらと敷地を一周。特に城の裏側には千姫の小径というお濠と小川に挟まれた、とっても落ち着いた小径が合って散策には最適。多くの観光客で賑わう城内とは全く違った風情を感じることが出来ます。時間あれば、是非。また、滞在時間は2時間半ほどで私は行けなかったのですが、好古園という庭園も敷地に隣接していますが、神戸在住の友人によるとここも素晴らしいとのこと。また、再訪の機会に是非、訪れてみたいと思います。


(千姫の小径)

 

2025年1月18日

コメント
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