収穫が終わった水田は水が抜かれて今の季節、水田雑草を観察するには絶好だ。
水田雑草のひとつイボクサは萼片と花弁は各3枚で、長い雄しべ3本は花粉を出し短い3本の雄しべは花粉を出さない仮雄しべという。
白い花弁の先はグラデーションでピンクになり花径約1.3㎝のきれいな花だが、肉眼では雄しべまでは確かめられない。色々撮って確認してみた。
紫色の短い雄しべの1本が隠れてしまいました
イボクサはツユクサ科の花で、ツユクサも長い2本の雄しべが花粉を出し、あとの4本は仮雄しべという。仮雄しべは鮮やかな黄色で虫を引き寄せる役をしているらしいが、イボクサの仮雄しべも紫色が鮮やかだが、ツユクサほどは目立たない。仮雄しべの役割などはハッキリとは分かっていないようだ。
長い雄しべは花粉をいっぱいつけています
イボクサの汁で疣が取れるというのが名の由来だが、実際にはその効果はないようだ。