西区の田圃地帯で農道との法面の南側の野焼きの跡が残る中にいかにもノジスミレらしい大きな花をつけた株が点在していた。花径は2cmくらいあるが、きれいな花の色とは対照的に波打った花弁は気難しそうな独特な雰囲気だ。
ノジスミレはスミレと似ているが、全体に毛が多く周囲に緑が少ない頃に咲くせいか土埃などが付いている事が多くなんとなく薄汚れたような印象があるのが否めない。
盛土された斜面に咲いた花径1.5cmくらいのノジスミレ
そして春まだ浅い時期に咲くせいか生育場所によって全く姿かたちが違い印象が違ってしまう。乾田のひび割れた畔の上に生えていた株は花も葉も小さくお互い丸く固まり寒風を避けて生きている感じだった。
ノジスミレは野地菫。ちなみに学名のyedonensisという種小名は「江戸の」という意味だというが、その理由は牧野博士が東京で採取した標本をつけて発表したからのようだ。
さいたま市の荒川堤と水田の花に「国会前庭で出会った大寒桜の年年歳歳」をアップしました。