フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

荒川河川敷にタコノアシの花が、堤防にツルボが見られました

2009年08月20日 13時52分50秒 | 花の和名
絶滅の危険が増大しているという絶滅危惧Ⅱ類(VU)のタコノアシの花が畦道に咲いていた。普通タコノアシと云うと赤く紅葉した姿が一般的で花は珍しいくらいだ。

花径は約5mmで小さな萼5枚と葯が黄色の雄しべ10本、雌しべ5個は下部で合着している裸花で普通花弁は無い。花時には花柱が直立しているが、花後に外側に反り返る。その形が蛸の足の吸盤の形に似るのが名の由来と云う。


緑色の小さな三角形が萼片です

図鑑を見るとベンケイソウ科、ユキノシタ科と表記が分かれている。花の形態などからベンケイソウ科に分類されていたようだが、乾燥地に生育する多肉質の植物が多いベンケイソウ科から最近ではユキノシタ科に変わっているようだ。そしてまた1990年代に登場したAPG植物分類体系ではタコノアシ科として独立しているようでナカナカ難しい種のようだ。


蛸の足にしては1本足りないようですが

荒川堤防には気の早いユリ科のツルボが一茎だけ花をつけていた。昨年は堤防工事の影響で群生が見られなかったので、幸先のいいスタートの今年は大いに期待したい。