北陸新幹線が運休になり、急遽東海道回りに変更した。お陰様で高岡の瑞龍寺はカットせざるを得なかった。鈍行を乗り継いで氷見漁業組合のレストランで昼食。さすが刺身定食は新鮮だった。
高岡からの氷見線の普通電車、ドアーは手動だった
上下の写真とも雨晴らし海岸付近の日本海
加越能特急バスで和倉へ。加賀屋渚亭宿泊。さすが部屋、料理ともハード面は言うこと無し。期待し過ぎたのかもしれないがソフト面では絶対的に物足りなかった。
部屋食は朝夕とも脚のついたお膳と椅子を使用、客には楽に食事できる素晴らしい配膳だった。
でも折角の部屋食なのに係りのメイドさんは最初に料理の説明こそはしたが、後はコース料理の運搬役に終始、並の旅館同様、4~5部屋を掛け持ちしている様子だった。話をするような余裕はなくただ料理を運んでくるだけだった。ちょっと話をしても立ったままか中腰で、かえって脚の付いた食膳がマイナスになり旅のくつろぎなどはさらさら無かった。
贅沢かもしれないが料金に見合ったものはいかに旅のくつろぎを演出するかだろう。コース料理の途中はともかく、ご飯の時になったらせめてメイドさんがお櫃の前に座ってご飯をよそりながら大盛り、少なめなどのやり取りをしながらよもやま話に興じる余裕があって欲しかった。部屋食のだいご味は最後はメイドさんが単なる運び屋でなく旅の思いでになり、旅情を演出するコーディネーターになるのが宿の大切な役割ではないかと思う。
これは言うほど簡単な事ではないのは重々承知だが日本一の温泉宿と言われるからにはそのくらいの情緒は欲しいし、それ以外に生き残る道はないと思うのは単なる郷愁からだけのたわごとだろうか。
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