天下茶屋行きのバスはさすがほどほどの乗客で、年配の山ガールたちのグループが少々かまびすかった。このバスでもスイカが利用可能で、約25分で三ツ峠登山口に着いた。
「正面の道を行って下さい」のドライバーの声を背に聞いて勇躍歩き始めた。ここは三ツ峠登山道で一番手軽なコースだが、山頂から三ツ峠駅へ下りるコースは昔の修験者道で健脚向きのコースだ。三ツ峠グリーセンターに15時に着く予定で、その後クマガイソウ自生地を見学するのが目的だった。
登り始めてしばらくすると登るのがかなりきつい。ハーハー息が苦しく、足が重い。どうしても息つきの音が出てしまう。過去には経験した事の無い苦しさだった。やはり歳なのだろうか?心房細動があると言われて初めての登山だったので、それが影響しているのだろうかと少し弱気にもなった。
沿道にはシロバナノヘビイチゴやキイチゴの白い花、ミツバツチグリやタチツボスミレ、マムシグサなどが見られ、アケボノスミレも咲いていた。
葉の展開が遅く、花が咲いてもまだ葉が巻いているアケボノスミレ
それでも1時間チョッとで四季楽園と三ツ峠山荘への分岐点に到着した。さてどっちへと行くかと立ち止まっていたら女性が声をかけてくれた。「右の三ツ峠山荘方面に行くと富士山の絶景ポイントがあります。でも山頂には少し遠回りになります。四季楽園方面は山頂に直行できます」
先を急ぎたい私は感謝して躊躇なく四季楽園方面を選んだ。すると少し行ったところでミソサザイが飛んできて絶好の被写体になってくれた。
登山道の正面に張り出した枝で囀るミソサザイ。スズメより小さく、短くて太い尾が特徴
そこから約30分で三ツ峠頂上(開運山)に辿り着いた。途中ではヤブレガサが見られ、小さな山頂からは裾野を広げた富士山が遠望できた。(11:43)
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