フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

ウマノスズクサの果実は思いのほか大きいものでした

2008年09月07日 23時11分37秒 | 花の和名
今日の野川公園自然観察会で2件の初見参があった。
一つはあまり結実しないといわれるウマノスズクサの果実だ。先月はかなりの花をつけていたが今日はたった一つだけしか実をつけていなかった。それも上の方が虫に食われていたが、ジャコウアゲハの仕業だろうか。
大きさは長さ2.3㎝、横が1.4㎝くらいと思いのほか大きかった。

そしてハシカグサ。林や道端の日陰に生えるアカネ科の一年草で、茎は根元から広がり先の尖った卵形の葉を対生している。

花は径約2㎜の小さな白い鐘形をしている。
奇妙な名は「葉が乾くと赤褐色に変わる様子がハシカの発疹が乾くにつれて赤から褐色に変わる症状に似ているためではないかとする説がある」(日本の野草)というが、命名者は小児科医でもあったのだろうか。

雄しべや雌しべは肉眼では見えませんでした

休耕田の一面にアゼトウガラシが群生していました

2008年09月05日 13時14分47秒 | 花の和名
西区の休耕田一面に小さな薄紅色の水田雑草が群生していた。

近寄ってよく見ると1㎝くらいの長さの小さな花の真中が黄色い。

マクロで撮ってようやく2対の雄しべが分かります
アゼトウガラシの群生だ。茎を見ると実がついている。1.5㎝くらいと小さいがトウガラシの形をしている。畦などの湿地に生えるトウガラシというのが名の由来という。

その他ゴマノハグサ科のよく似た水田雑草にアゼナ、アメリカアゼナ、そしてスズメノトウガラシもある。畑地などに生える似た花のウリクサは実がマクワウリに似ているからというが、大きさは何百分の一だろう。

田島ヶ原サクラソウ自生地はツルマメが全盛でした

2008年09月02日 16時02分12秒 | 花の和名
10日振りで田島ヶ原サクラソウ自生地に行ってみた。
通路の真ん中の十字路を中心に通路が冠水していて、東西奥の通路だけが通り抜け可能だった。

Bブロックと Cブロックの間を公園側から入っただけだったが、ツルマメが全盛、ヤブツルアズキが所々にあり、スズメウリは少ないながらも雄花雌花ともに咲いていた。

スズメウリの雄花

花の下に子房がついている雌花
ツルマメの花は6㎜くらいの可愛い蝶形花で2~3花づつ葉腋にかたまってついている。大豆はこのツルマメを改良した品種といわれ、種小名のsojaは大豆から作られる醤油を意味している。

ヤブツルアズキの花はカタツムリの様に渦を巻いて片側に偏っているが、花も葉も長い柄の先についている。
こちらは小豆の原種といわれ、属名のAzukiaは日本語のアズキ属だが、最近の図鑑はVigna(ササゲ属)としているようだ。
よく似たノアズキとの違いは葉が大きく、実が線筒形で細長い事で区別できる。

ヤブツルアズキの花は少し大きくし過ぎました