フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

さいたま市の荒川堤と水田の花にツルマメとヤブマメをアップしました

2008年10月12日 22時05分16秒 | 花の和名

さいたま市の荒川堤と水田の花ツルマメヤブマメをようやくアップできた。

参考にさせて頂く事が多い「野の花散歩」の「道の辺の荊(うまら)の末に這ほ豆のからまる君を別れいかむ」丈部鳥(万葉集20-4352)の「這ほ豆」はヤブマメという説が発端だった。


ヤブマメは旗弁が紫で他は白色

「ツルマメは平安時代の本草和名にもあり江戸時代には確立していたが、利用価値の少ないヤブマメは江戸時代に認知された」(野草の名前)とあり、こちらはとても万葉歌の比喩などにされる雰囲気ではない。


ツルマメの花は約7㎜で小さいくヤブマメに比べて大きすぎました

そして這ほ豆はつる性のマメの事であり、ツルマメ、ヤブマメ、ヤブツルアズキあるいはノアズキの総名(身近な野生植物のページ)とあり、これが一番リーゾナブルと思うが、この歌の解釈を「愛する妻を残して旅立つ防人の切ない心情を詠った秀歌」としている。でもこれについては「君は身分の高い男性をいう」講談社文庫・中西進万葉集との説がありこちらもナカナカ悩ましい。


水田雑草のキカシグサの花の形は独特です

2008年10月07日 19時21分25秒 | 花の和名
稲作の伝来とともに渡来した史前帰化植物のひとつにキカシグサがある。
今の季節、収穫が終わった田んぼや休耕田で花をつけている。
花径は2~3㎜と非常に小さく花柄もないのであまり目立たない。でも紅色が葉腋ごとについているので意識すると目につきやすくもある。


草の高さは10㎝~15㎝です

小さい花はルーペで見ると精巧にできていて感心することが多いがこの花はその典型だ。
紅い萼が筒状になりその裂片の先は尖る。そして萼の裂片と裂片の間に淡紅色のハート形様のものが付いているが、それが花弁だという。自然の造形の妙に脱帽だ。名の由来は不明。


左向きのピンクの花の白く見えるのが花弁です


好天に誘われて蔓性植物の花や実を見つけました

2008年10月03日 10時15分07秒 | 花の和名
朝から久し振りの青空が広がり、前回は風が強くて撮れなかったフウセンカズラを目指して西区に向かった。今回も風はかなりあり、5㎜くらいの小さな花は風に揺られてナカナカ撮らせてくれなかった。


栽培されていたものが逃げ出して半野生化しています

フェンスに絡まったフウセンカズラを探しながら移動していたら、カナムグラの雌花が赤く色づいているの見つけた。最初は緑色だが果実をつける頃には赤くなるらしく、見回すとほとんどが赤くなっていた。


ビールのホップになる西洋カラハナソウと似ています

そしてガガイモの果実もあった。よく見るとたくさんある。去年は野川公園で初めて見て野生をあちこち探したがナカナカ無かったのがウソのようだった。でもこれらも種子を飛ばす位まで見られるかは微妙だ。


何だか打ち上げられた魚に似ていてカメラを向けました


シモバシラの花が東御苑の雑木林に咲いています

2008年10月01日 10時04分46秒 | 花の和名

細かい秋雨が断続的に降り続いた昨日大手町の診療所にでかけた。お天気のいい時にはいつも東御苑を約1時間ほど回るのが習慣になっている。
今回はシモバシラの花が目的だった。期待どうり薄暗い雑木林の縁に白い花をたくさんつけていた。


花は片寄って一方向につきます

シモバシラはシソ科の多年草で白色の花からピンクがかった4本の雄しべが長く伸びている。花の手触りが和紙のようにサラサラしているのも独特だ。

名の由来は冬に枯れたような茎が地下から水を吸い上げ、それが凍った様が霜柱のようなる事から。
詳細はシモバシラそしてまたシモバシラの霜柱を見ましたを参照ください。