フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

サクラソウ自生地近くのコヒルガオが咲き始めました

2009年08月15日 17時31分16秒 | 花の和名

田島ヶ原サクラソウ自生地に下りる堤防の斜面を覆っていたコヒルガオが花をつけ始めた。自生地のヒルガオは相変わらず大きな花を咲かせているがそれよりも葉も花もひとまわり小さく、色も少し薄いようだ。一番の特徴は葉の基部が真横に張り出している事と花の下の茎にギザギザのようなヒレが付いている事だ。


朝5時30分でちょうど開きかけていました


帰り際にはもちろんきれいに開いていました

シロバナサクラタデの再度の雌花探しは雄花ばかりでまたも失敗。
今日の自生地の主役は相変わらずヒルガオとコバギボウシそしてユウガギクだったが、いよいよセンニンソウの季節到来が告げられていた。


十字状の花はチラホラですが、細かい点は全て蕾です

ミズタマソウや隆盛を誇ったタジマトラノオもソロソロ終わりに近く、多くの花をつけたウマノスズクサはどう探しても実の一つだに無きぞ哀しきだ。葉にハエが止まっていた事もあり「もしや」と思わせたが花には入ってくれなかったようだ。
ヌマトラノオは一部の所だけだが取敢えずは健在だ。


他のトラノオより花の時期が遅いヌマトラオ


シロバナサクラタデは無かったものの秋の気配が感じられました

2009年08月13日 14時30分56秒 | 花の和名
田島ヶ原サクラソウ自生地のシロバナサクラタデはすべて雄花だったので、雌花を見つけようと荒川河川敷に出かけた。
でも残念ながらシロバナサクラタデは何処にも無かった。時期的に少し早いとは思ったが田島ヶ原サクラソウ自生地にはあれほど咲いていているので、何処かにはあるだろうと思ったが空振りだった。


柱頭が2つに分かれためしべより周囲の雄しべが長い雄花

調べてみるとサクラタデ類を撮っているのはやはり9月中旬以降だった。ついでに見てみるとサクラタデはほとんどが雌花だった。
自生地の雄花ばかりだったのとは正反対だが、これは単なる偶然なのか、また一つ課題ができた。


3本に分かれた雌しべが周囲の雄しべより長い雌花

メインのシロバナサクラタデが無く、他に見るべきものも無かったが、自然は確実に秋に向かっている。堤防上にはヒメムカシヨモギやオオアレチノギクやが大きな枝を広げ始めエノコログサも可愛い穂を揺らせていた。


アレチハナガサにモンキチョウと思ったら小さなハチも来ていました


立秋の今日、サクラソウ自生地の天気も訪花ハチも様々でした

2009年08月07日 21時21分46秒 | 花の和名

立秋の今日、田島ヶ原サクラソウ自生地に着いた6時30分頃には上空に青空が広がり始めた。そして8時頃には真夏の太陽が照りつけじりじりと暑かったが、しばらくしてまた雲が広がってしまった。
日中は雲が多く、夕方には大雨洪水注意報が出る目まぐるしく変わる天気の一日だった。


田島ヶ原サクラソウ自生地では久し振りの青空の気がした

自生地では今コバギボウシが満開だ。

群生を見ているとクマバチが飛び回っていた。2㎝くらいのずんぐりした体形のくせに結構アチコチマメに飛び回る。でもよく見ると決して花の中には入らない。花の根元にとまるのを繰り返している。
ミツバチ科で花から蜜を貰っているくせに、花粉は媒介せず、花の根元に穴を開けて蜜だけ頂戴している。コバギボウシにとっては蜜だけ持っていかれる迷惑千万な盗蜜者なのだ。

ツユクサにはマメヒラタアブが来ていた。ツユクサは6本の雄しべの内、長い花糸の先についている楕円形の葯だけが授粉能力のある完全雄しべで、π型の3個と人型の1個は不完全雄しべといわれる。
このマメヒラタアブは完全雄しべに来て授粉を助けている花の意思どおりの虫なのだろう。


渡良瀬遊水地にホソバオグルマの花を確認に行ってきました

2009年08月06日 19時29分26秒 | 花の和名
ホソバオグルマを見に渡良瀬遊水地に行ってきた。まず湿地資料館に寄って資料をもらいホソバオグルマの群生地を訪ねた。レンタサイクル(2時間300円)を借りて谷中村史跡保存ゾーンに向かった。途中葦原の広大さを実感し、渡良瀬遊水地ウォッチングタワーで東京ドームの700倍あるという、約33平方キロの湿原の緑の広がりと水の風景に目を奪われた。

旧谷中村のホソバオグルマの群生は盛りの時期を少し過ぎていた。
舌状花は一枚一枚の幅が微妙に広い感じで、茎葉の少なさも感じた。でもカセンソウの特徴という葉脈が葉の裏側に浮き出ていたのは同じだ。


花径は2.5cmくらいです

カセンソウとの対比はできなかったが、ホソバオグルマも葉脈が葉裏に凸出しているなら、さいたま市の荒川周辺に咲くのも頭花の様子や大きさなどから、やはりホソバオグルマと思い直した。


上の方の茎葉はあっても小型です

同じ所にヒメシオンが咲き始めていた。1㎝もない小さな白い花がたくさん集まって傘状に咲くキク科の多年草。スッと伸びた茎の先に花をつける様は爽やかさを感じる。シオンより花が小さく可愛い事が名の由来でヒメジョオンとは異なる。

同じような湿地なのでサクラソウ自生地と共通の植物が多かったが、昨年花から種の飛翔まで観察できたコカモメヅルの兄貴分とも言うべきコバノカモメヅルが14時過ぎでも1㎝くらいの赤紫色の独特の花を開いていたのは嬉しかった。


カモメヅルの中で花が一番小さなコカモメヅルの約倍です

その後渡良瀬貯水池をほぼ半周したが、地図で見ていたくせに自分がどう走って何処に向かっているのか分からなくなってしまった。とにかく広大で行った所はほんの一部のようで、2時間はあっという間に過ぎてしまった。
尚、自転車はわたらせ自然館の方に返却可能で帰路は自然館から7~8分の板倉東洋大前駅から帰ってきた。

休耕田は色々な植物が小さな花をつけ小さな虫の到来です

2009年08月03日 19時38分04秒 | 花の和名
昨日の雨で少し水が浮いた休耕田にカヤツリグサ科のタマガヤツリが繁茂していた。茎の先から2~3個の苞葉が横に長く伸び中心に丸い穂の塊を数個つけている。

奥の方にはミソハギ科のホソバヒメミソハギが群生していた。よく見ると濃いピンクの鮮やかな花が散見できた。このまま刈られずあれば花も紅葉も楽しみだが・・・・。

ゴマノハグサ科のアブノメもわずかだが淡紫色の唇形花をつけていた。根元近くの葉腋には柄の無い閉鎖花から実をつける。褐色になっ果実を虻の目に例えたのが名の由来という。


茎は株立ちして茎葉は小さくて少ない


アブの目ならぬ飛んできたマメヒラタアブ?の顔です

さいたま市の荒川堤と水田の花にマンスリー・レポート27南風が強まり空模様は目まぐるしく変化をアップしましたのでご覧ください。