フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

今年のさくら草まつり'10はサクラソウも比較的よく見えました

2010年04月18日 19時12分02秒 | Main
さくら草まつり'10の今日18日の田島ヶ原さくら草公園は好天に恵まれ多くの家族連れで賑わった。


9時32分でまだ準備中のところもあったが多くの屋台で賑わった

サクラソウ自生地の観察路は泥んこ状態からは抜けて花に興味のある方には楽しんで頂けた。寒い時期が続いただけに例年に比べるとスイバやノカラマツの伸びが遅く、サクラソウの花が隠される割合が少なくその点も今年はよかった。
白花を楽しみにしている方が多かったが今日も蕾のままで咲く気配は無かった。真中あたりには咲いていたが、あまりにも遠く、双眼鏡でもなければ無理だった。


オギなどにも邪魔されやっと一輪花の形が見えます

訪花昆虫が少ないのが自生地の悩みの一つだが、このところ時折見られるベニシジミが羽を休めていた。

ノウルシの蒴果を撮ろうといい被写体を探していたらたまたまハエが飛んできた。そしてノウルシに止まったのでとにかくシャッターを押した。3枚撮ったうちの1枚が丁度腺体の蜜を吸っているところでラッキーだった。


手前にノウルシの特徴のイボイボの痩果が伸び出しています


サクラソウ自生地の観察路は泥んこ道です

2010年04月17日 22時25分35秒 | Main
夜半から降り出した時ならぬ雪は霙から雨に変わったが、朝には屋根に積もった雪が時折ドサッと大きな音をさせて落ちていた。
10時20分頃サクラソウ情報の青木さんから「待望の白花が出た」とのTELがあった。

自生地の観察路は半水田状態で水が溜まっている所もあり、多くの個所がぬかるみになっていた。昼過ぎから顔を出した太陽がどのくらい乾かしてくれるかだが明日のさくら草祭りが気遣われる。


文字通り泥んこ道でぬかるんでいます

今日はまたノカラマツがかなり伸び出してノウルシを圧倒し始めたが、主役はやはりノウルシ。子房が膨らみ杯状花序の外に飛び出し始めている。


周囲の黄色いのが総苞葉、長楕円形のミカン色は蜜を分泌する腺体、伸び出しているイボイボの球形が子房、受粉すると蒴果になります

ユリ科のナルコユリによく似たアマドコロはアチコチで蕾を膨らませ、これから本格的な見ごろを迎える。


白いのがアマドコロの花、先端が緑色の鐘形花です

サクラソウ情報は今日から復活。白花情報などを伝えています。

田島ヶ原サクラソウ自生地はスイバ、オギが勢力を増しています

2010年04月15日 12時19分07秒 | Main
サクラソウ自生地全体はますますスイバが目立ち、オギも伸び始めてサクラソウは相対的に低くなってしまい、スダレ越しが多くなった。
18日のさくら草祭りはまたノウルシの緑とノカラマツ、そしてスイバ、オギが主役になりそうだ。


伸び始めたオギとスイバにサクラソウは隠れ気味。遠景はさくら草祭り用のテント

14日の朝、10裂片のサクラソウの花が無かった。場所を間違えたのかと思ったが、確かにここと思いよ~く見ると裸の雌しべが2本あった。「花は?」とその下の方を見ると合弁花の花らしく長い花筒を見せて落ちていた。3日に見つけたので少し前から咲いたとしても約11~12日の花の命だった。


左斜め上が2本の雌しべ、萼は8裂。下は1本の雌しべと5裂の萼

お昼頃に9裂の花が見つかった。こんども10裂かと思ったが中心の白い目の部分は9つで9裂片のようだ。そして柱頭は1個のようだ。


一つの株での量的変化は遺伝情報を変えない環境変異、彷徨変異というようだ
白い目は9つ。中に覗いているのは一つの柱頭のようです


4月11日の日曜日は春の全ての要素を凝縮した一日でした

2010年04月12日 11時18分11秒 | Main
花曇りで明けた日曜日は昼ごろには青空が広がり気温も24度くらいまで上がった。
多くの人で賑わうサクラソウ自生地のトピックは何と言っても10裂で雌しべの柱頭が2つのサクラソウ(4月3日記載)だ。


10裂・2柱頭のサクラソウなどを観察する人々

「よく見つけたわネ」の言葉が再三聞かれたが、田島ヶ原サクラソウ自生地には生字引がいる
花の時期以外にも日参して特別天然記念物の4.26ヘクタールを隈なく熟知。何処に何があって、何が芽吹いた、一輪花が咲いたなどの日々の情報にも詳しい田口時男さんだ。名前はトキオさんではなくヨシオさんが正しいという。


C区の奥から自生地と駐車場方面を望む

もう一人の情報ツウはチョット頑固な84歳の青木実さんだ。18日まではマシンの故障でサクラソウ情報を発信できずにいるが、今日も来て、来場者に嬉しそうに4裂のサクラソウを紹介していた。


同じ株でも1輪だけが花びらが4裂です

穏やかなお花見日和の日曜日だったが夕方には突風が吹き荒れた。鴻沼川畔の桜並木の遊歩道を帰る途中の16時半頃、花に嵐の譬え通りの突風にそれこそ落花狼藉、花びらが牡丹雪のように舞い散って進むのも苦しいくらいだった。
春の要素がすべて凝縮したような今日一日だった。


桜の花びらが落花狼藉、遊歩道でも波打っていました
鴻沼川にも花びらが降り注いでいました


お昼頃には多くの見学者で賑わった今日のサクラソウ自生地

2010年04月10日 15時57分43秒 | Main
きょうの土曜日もほとんど無風、薄雲り時々晴間がのぞく絶好のお花見日和。
ノウルシの黄色の中のサクラソウの群落も色鮮やかになり、公園の満開の桜と将に春爛漫だ。


4月10日午前8時50分のサクラソウ自生地。チラホラ見学者が見られます

今日はお客様の一人が自生地に掘り起こした跡があると教えてくれた。
Eブロックの鴨川沿いの奥の方だった。よく見ると点々とあるのはノビルを掘った跡らしい。ロープで囲った中に入ってのノビル掘りは言語道断。先日は第2自生地の中に入り、ツクシ摘みをしていた母子があった。
サクラソウ自生地の4.26ヘクタールは国の特別天然記念物で全域が侵入禁止だ。


サクラソウ群落とノウルシ

また自生地内の観察路は犬を連れての見学、自転車も乗り入れ禁止だ。
植生に少しでも影響のある事は避けて次世代によりよい自生地を残していきたい願いからで、是非協力頂きたい。


薄いピンク色のサクラソウの群生