フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

サクラソウ自生地で出会った昆虫達がやっと分かりました

2017年08月10日 17時19分59秒 | 田島ケ原サクラソウ自生地

8月7日の立秋のサクラソウ自生地は守る会のH.Pにアップしましたので、是非ご覧下さい。

その時出会った3種の昆虫の名前が分からず、無駄な時間を過ごしたがやっと正体が見えました。
1種はどうにか分かったが、後の2種がどうしても分からなかった。ネットで調べているうちに日本昆虫協会のBBS昆虫質問箱を見つけ問い合わせてみた。
すぐに2件とも回答が来てびっくりするほどだった。

一つは蛾の一種とばかり思っていたクロバネツリアブだ。これは腹部にハッキリした白帯があるので出会った時にはすぐに名前が分かると思ったのに、手持ちの本では掲載が無かった。名前が分かってから図書館で探してみたが、やっと一冊に載っていただけだった。アブがハエ目かどうかも定かではない知識では何も言えないが、アブといえばシオヤアブをはじめ種類も多いと思うが、とにかく資料が少ないのは確かだ。
ハエ目ツリアブ科はホバリングしながら空中に静止している様子が吊り下げられているように見えるからという。

こんなに特徴的なクロバネツリアブが分からなかったとは・・・・・

柚香菊の花に来ていた虫は5ミリくらいの小さい虫だったので何かの幼虫かと思ったが、ツユムシの幼虫だった。ネットで見ると全く同じような幼虫が2齢とあった。
ツユムシ(露虫、Phaneroptera falcata)は、バッタ目キリギリス科の昆虫で、体長29-38 mm前後。全身鮮やかな緑という。

送った写真が小さかったので、もしかしたらウマオイの幼虫かもと丁寧な回答だった

どうやら自分でわかったのはスケバハゴロモだが、これがカメムシ目ヨコバイ亜目ハゴロモ科にも驚いた。
全長約10㎜。幼虫は翅のないセミのような姿で、腹部の先にロウ物質でできたフサをつけてそれを広げて移動するという。

成虫の上下に白い糸様な塊があったのがスケバハゴロモの幼虫たちでした


塀を駆け下りたキカラスウリがお隣まで蔓先を伸ばし始めました

2017年08月05日 14時35分47秒 | 身辺雑記

日陰から伸び出したキカラスウリをなるべく日当たりのいい所に葉を付けられるよう塀の表側に這わせている。生垣や竹組の垣根ならわかるが、石の塀に這わせるのは殆ど見ない。遠くから見たら、無人の荒れ果てた空き家のようかも知れない。多くの蔓が塀の上から下を目指して道路の側溝に沿って繁茂し始めた。そしてついには電柱を超えてお隣さんの方まで浸食始めた。

蔓先を切ろうかとハサミを持って出たが、どうせならもう一度上に向かわせてみようと思いなおした。取り敢えず上に向けて途中の蔓に絡ませてみた。たくさんの実を付けているので、光合成は多くの葉で活発にできる方がいいと思ったが果たしてどうだろうか。

表の塀を這うキカラスウリ(8月5日現在)

側溝の上を這っていた蔓を4本上向きにしてみたが・・・・

7月25日に塀の真ん中に何故か一花だけがポツンと花開いた。何とか実を付けさせようと授粉して成長を見守っているが、目に見えて大きくなっているので楽しみだ。

早くから実を付けている上の先輩たちにだんだん近付いてきました


人工授粉で結実した第1号のキカラスウリの中も観察しました

2017年08月01日 17時23分09秒 | 身辺雑記

7月6日に人工授粉したキカラスウリの第1号果実を仔細に観察してみた。実って25日の果実だ。大きさは8X7cmで09年12月7日に採取して保管していたのより一回り大きかった。

09年に採取した果実は何もせず本箱の上に置いておいただけで、水分が抜けて小さくなったようだ

8年前のは完全に熟していたが、今回はどうなのか興味があった。開けてみると中は黄白色で4列に種子になりかけが規則正しく並んでいた。ほじくろうとしたがまだワタになっていず固くてダメだった。

これぞウリ科の果実だ

小刀でほじくりだした。口に入れると最初は苦みを感じたがあとは殆ど味は無く種子の固さだけを感じた。いくら噛んでも噛みきれず結局は吐き出してしまった。種子の殻だけができ中身はこれから実る状態だった。外見は立派だが中はまだまだ未熟だった。でも果実になって1ヶ月にもならないのでは当然なのだろう。

縦は8㎝

横は7㎝。このくらいが成熟したキカラスウリの大きさだ

重さは220グラム

キカラスウリの花と果実(09年7月23日から12月29日)も参照してください。