フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

昆虫に限らず種を同定するには角度を変えた写真が必須を実感

2017年08月31日 18時02分35秒 | 荒川河川敷

イヌタデの花穂に何やら昆虫が来ていたので写真を撮ってきた。パソコンに移すと交尾中だった。カメムシの仲間だろうとは思ったが、細長い長方形の小さな虫で、図鑑を調べればすぐわかると思った。でもどうにも分からない。またまた日本昆虫協会のBBSにお世話になった。

交尾中のホソハリカメムシ

ホソハリカメムシはカメムシ目ホソハリカメムシ科の昆虫で、マメ科やイネ科の植物の害虫の一種という。胸部の両端が鋭く針のように尖っているのが名の由来のようだ。

日本の昆虫1400 文一出版より この図鑑ではヘリカメムシ科になっている

横から見た印象とは全く違い、これでは分からないはずだった。昆虫の写真は上からも横からも撮らねばダメな事を実感した。

アオスジハナバチはお腹に青筋があるのですぐに分かった。

コハナバチ科のアオスジハナバチ

夏から秋にかけて出現し、ハギ類などの花で吸蜜する。というのでヤマハギに来ていたのを映したのはどんぴしゃりだった。この日はアオツヅラフジの黒紫色に熟した実も見られ、食草にするヒメエグリバの幼虫も葉裏に見られた。

この角度だと緑ががった白斑しか見られないが背には赤斑もあるヒメエグリバの幼虫

ヒメエグリバはヤガ科の蛾の一種で、褐色で外縁がえぐれているのが名の由来という。