フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

新里のサクラソウ自生地を訪ねる旅 No2

2019年05月13日 18時36分59秒 | 旅行

県指定のサクラソウ群落からサクラソウふれあい公園に徒歩で向かった。3Kmくらいとの話だったのできつくはないと思ったが晴天のアスファルト道路は意外に遠かった。途中で道を間違えたかと思ったほどだったがどうやら30分で辿り着いた。配車時間になっていたが、ドライバーが親切な方で少しくらいは見てきて下さいと時間をくれたのが有り難かった。群生地より標高が少し低いので花はほとんど終わりだったが多くの蒴果が付いていた。

星形の萼片の真ん中の蒴果は丸々として陽を浴びていました。良質の種子をつけそうです

ここからぐんま昆虫の森に行き見学後は新里の街を見学しながら駅に行こうと思っていたが、来る時の様子で町並みなどは無く、ここまでの徒歩ですっかり気力が失せてしまった。ドライバーに聞いてみると電話をしてみてください。そして新里駅に行くより、赤城駅の近くにある敬愛堂病院まで予約してください。と教えてくれた。デマンドタクシーは新里地区だけなので赤城駅には着けられないが敬愛堂病院なら赤城駅まで5分くらいで行けます。という。
すぐに予約の電話を入れた。無事予約が取れて安心して昆虫の森を1時間30分歩き回った。

まず目に入ったのは鮮やかすぎるタニウツギの赤い並木だ。もうすぐ満開でまだ別名の火事花には及ばなかったが鮮やかな赤だ。コゴメウツギもまだ蕾が圧倒的だった。
まず一番に富士山登山道から山頂に向かい尾根道を通ってつつみ池まで行った。途中ニガナやチゴユリが咲き、コジャノメが飛び回っていた。

何か黒いものが素早く飛び回っていた。非常に気になったが止まったのを見るとコジャノメだった

ヤマオダマキは一か所だけだった。フタリシズカが花穂を一本だけ立てていた。

ヤマオダマキの名がナカナカ思い出せずにかなり悩んだ。年を感じる

フタリシズカの花穂は1~6本で決して2本ではない事を知った

キンランがアチコチで花を付けていた。絶滅危惧Ⅱ類の希少種だがこうもあると有難みが薄かった。

最後に昆虫観察館に入ってみるととても田舎とは思えない現代的な観察館で親子連れで賑わっていた。駆け足で見て回り玄関を出ると正面の木が大きな葉の上に白い花をいっぱいに咲かせていた。ミズキだった。


帰路は赤城発17時のりょうもう40号でゆっくりと脚を伸ばして帰ってきた。今回はデマンドタクシー、そしてドライバーに恵まれて有意義な新里サクラソウ探訪だった。


新里のサクラソウ自生地を訪ねる旅 No1

2019年05月12日 18時16分43秒 | 旅行

5月11日は土曜日だったが、連休後だけにそう混まないと思い、少し遅いという情報だったが新里のサクラソウ自生地を訪ねた。10時23分のりょうもう7号を予約してあったが、予報では天気が不安定で午後からはにわか雨も有りそうだとの事で、出発してからもっと朝早くすればよかったと思うのはいつもの後悔先に立たずだ。


久喜から乗車したりょうもう7号は6割くらいの乗車率

でも、足利市で大半が下車して終点の赤城駅では6号車は僕一人だった。赤城で両毛電鉄に乗り換えたが、小さなキヨスクだけで菓子パン程度しか扱っていなかった。両毛電鉄は運転士のワンマン運転で、降りる時は前からだけで自転車も載せられた。上里駅は無人駅で、後からのデマンドタクシーのドライバーの話では月初の何日かは学生の定期を販売するために有人になるという。

駅からのバスも無いのに今回来る気になったのはデマンドタクシーという地元の人達のための乗り合いタクシーが利用できるのを知ったからだ。新里地区内なら1回300円で、この日は新里駅から年配のご婦人との相乗りだった。ドライバーとの会話で地元の様子なども垣間見られた。やはり地区を上げてサクラソウは愛されているようだった。

途中でご婦人は降りて、県指定の天然記念物のサクラソウ群落は結構乗りでがあった。下のサクラソウふれあい公園までは歩き、次はそこから乗る予定なので、順路も確認しながら行ったが、予想以上に距離があった。
とにもかくにも群生地に着いたが、なんと入口にロープが張ってあり、立ち入り禁止の札が立っていた。盗掘防止のためでしょうから別に気にしなくてもいいんじゃないですかと2人の意見が一致し、後から来た親子も気にせずに入っていった。

右わきの道からは難なく観察路に入れた

でも、左右の草むらに見られるのはテンナンショウの姿が目立つだけで、サクラソウの花はおろか株さえ見られなかった。親子連れは「なあーんだ。何もないや終わっちゃったんだね」と足早に歩を進めていった。本当に終わったんなら株はあるだろうと見ながら行ったが、アギスミレやチゴユリの小さな白い花くらいで何もなかった。下の小川が見える所に行くとようやくサクラソウが見られた。


よく見ると斜面にピンクのサクラソウの花が見られる。最盛期にはもっと見られるのだろう

やはり盛りは過ぎているが予想通り花は残っていた。でも田島ケ原と決定的に違うのは人里離れた所の群生は盗掘防止が最優先なので距離を置く必要がある。肉眼で観察するには少し距離があり、一つ一つの花を観察するのではなく群落を楽しむのが主になるような気がした。白い花の群落があったがニリンソウだろうと気にしなかったがアズマイチゲだったのだろうか。

見る角度が違うからだろうか花茎がどれも長く高さが高い気がした

花の色は本当のピンクばかりで濃い赤に近いピンクは皆無だった


立夏のサクラソウ自生地は整然とした感じでした

2019年05月07日 15時37分55秒 | 田島ケ原サクラソウ自生地

今年は立夏が6日だった。サクラソウ自生地に行くと非常に整然とした感じを受けた。
前年は全てが早かったのでほとんど比較にならないが、試みに石碑の写真で比べてみると一昨年よりオギなどの生長は遅いようだった。

特別天然記念物石碑の字はウまで見える

2017年5月5日撮影の写真はソが半分隠れていて全体的にオギが伸び出している感じだ

今年はチョウジソウが花盛りでD区の中央観察路沿いではお花畑みたいになっていた。

今は数が減ってとても群生とは言えないが、3~4年前まで自生地の中央よりのA区の角にツボスミレが群生していた。その時、サクラソウ情報の青木さんがアギスミレが無いか探し回っていた。結局は諦めたらしいが、そのアギスミレが全く違った場所で見られた。

アギスミレはツボスミレの変種。名は葉に顎がある事からの命名

花はツボスミレより小さめだがほとんど区別はつかない。葉が特徴的で、顎があり、特に花後はブーメランの形のように広がる。

ツボスミレの坪は庭の意で庭に普通に咲くスミレ。別名ニョイスミレ