フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

同時に天然記念物指定を受けた成東・東金食虫植物園

2019年05月30日 22時11分41秒 | 身辺雑記

成東・東金食虫植物園に行ってきた。成東駅前広場の左手に新しい瀟洒な観光案内所があり色々お聞きできた。駅から徒歩約30分との事だったが26日の真夏の日差しの中での歩きはやはりきつかったが、タクシーで行けば910円でOKだ。田園地帯にある湿地植物園は規模的にはあまり大きくはなく、板敷観察路が2コース設置されている。

クラブバスで子供たちが見学に来て指導の先生に色々聞きながら観察していた

入口の受付で登録を済ますとボランティアの方がモウセンゴケのある所を案内してくれた。
モウセンゴケとコモウセンゴケ、両方とも葉の表面にたくさんの腺毛があり粘液で虫をとらえるという。

葉に腺毛が密生しているのが分かるモウセンゴケ

コモウセンゴケは読んで字のごとし、葉小さくあまり目立たない

今回一番多かったのはイシモチソウ。白い花が植物園のアチコチで見られた。このイシモチソウもモウセンゴケ科で葉の腺毛が小石を持ち上げるほど強いのが名の由来という。

腺毛の先から分泌液?を多く出しているイシモチソウ

ラン科のトキソウも見られた。湿地性の野生ランで3裂した唇弁の中裂片が大きく内側に肉質の毛状突起が密生する。

花がトキ色をしていて美しいのが名前の由来という

30分くらいで一回りして奥の方に行ってみた。お昼を食べられる場所でもあればと思い、どん詰まりまで行って適当に腰を下ろしおにぎりをほおばった。帰りかけて前方を見ると野兎がチョコンとこちらを珍し気に見ていた。慌ててカメラを向けたが何故かシャッターが切れず千載一遇のチャンスを逃してしまった。

帰路は作田川沿いに出て川沿いに薬師橋まで戻り、伊藤佐千夫生家の標識にしたがって15分くらいで山武市歴史民俗資料館を見学に立ち寄った。1階は99周年の食虫植物の展示があり、2階が伊藤佐千夫の展示室になっていた。

駅方向から見た山武市歴史民俗資料館

復路は山武市役所前からさんむウイングライナーに乗車したがこれが大失敗。乗客は自分ひとりの貸し切りバスだったが車両が見掛け倒しのおんぼろバス。走行中はガタガタゴトゴトとうるさい事この上なかった。成田空港は期待した海外旅行の華やかさはまったくなく、ただ混雑だけで復路は失敗だった。東京駅行きのバスもあるようだが。