高校1年の頃、田舎のロック小僧の私は、通販でエレキギターを買った。
当時流行のヘビーロックに挑戦するためだ。
手持ちのレコードや何人かの友達のレコードから、コピーしやすい曲をカセットテープに録音して、1本の練習用の音源を作った。
グランドファンクから、クリーム、ディープパープル、ジミヘン、ツェッペリン、ビートルズまで有名な曲のオムニバス盤だ。
その当時は当然ロックの楽譜なんてないので、ロックを志す少年は、曲を聴いてその音をギターのフレットの上に1音づつ落とし込んでいくのだ。
テープからのコピーだが、これを所謂、耳コピ、レコードコピーといった。
現在のロックギタリストも、例外なくこれをやっているはずだ。
スタートの時点では、私もエリック・クラプトンも同じだったわけだ。
世が世なれば、私もクラプトンと同じステータスをゲットしていたかもしれない。
残念ながら、努力と才能、環境の違いがそれを阻んだのに他ならない。
冗談はさておき、高校生の私は、土日は朝から晩まで、平日は帰宅後の3時頃から6時頃まで、寝食を忘れてレコードコピーに励んでいた。
その甲斐あって、単音のフレーズはなんとか弾けるようになったが、コード部分は怪しいところも多々あった。
単音のコピーは巻き戻しや早送りして、繰り返し聴くと音を特定できるが、コードのように複音になると、メジャー、マイナー、セブンスくらいまでしか聴き分けられず、テンションコードは無理だった。
それでもある程度は、ヘビーロック然とした演奏にはなっていたように思う。
最終的な仕上げは、ステレオにエレキギターを接続して、大音量でレコードと競演することだった。
これがたまらなく気持ちよかった。
目を閉じると、有名バンドと同じステージで演奏しているようなハイテンションな気分だった。
私のギターの原点とも言えるあの練習用のカセットテープは、過酷な使用で音質が低下したものの、青春の記念碑として長らく机の引き出しの奥にしまってあったが、レコードがカセットテープに駆逐され、そのテープもCDに駆逐されるに及んで、いつの間にか行方不明になってしまった。
しかし、私の記憶の引き出しの中では、青春の思い出となって、燦然と光り輝いている。
当時流行のヘビーロックに挑戦するためだ。
手持ちのレコードや何人かの友達のレコードから、コピーしやすい曲をカセットテープに録音して、1本の練習用の音源を作った。
グランドファンクから、クリーム、ディープパープル、ジミヘン、ツェッペリン、ビートルズまで有名な曲のオムニバス盤だ。
その当時は当然ロックの楽譜なんてないので、ロックを志す少年は、曲を聴いてその音をギターのフレットの上に1音づつ落とし込んでいくのだ。
テープからのコピーだが、これを所謂、耳コピ、レコードコピーといった。
現在のロックギタリストも、例外なくこれをやっているはずだ。
スタートの時点では、私もエリック・クラプトンも同じだったわけだ。
世が世なれば、私もクラプトンと同じステータスをゲットしていたかもしれない。
残念ながら、努力と才能、環境の違いがそれを阻んだのに他ならない。
冗談はさておき、高校生の私は、土日は朝から晩まで、平日は帰宅後の3時頃から6時頃まで、寝食を忘れてレコードコピーに励んでいた。
その甲斐あって、単音のフレーズはなんとか弾けるようになったが、コード部分は怪しいところも多々あった。
単音のコピーは巻き戻しや早送りして、繰り返し聴くと音を特定できるが、コードのように複音になると、メジャー、マイナー、セブンスくらいまでしか聴き分けられず、テンションコードは無理だった。
それでもある程度は、ヘビーロック然とした演奏にはなっていたように思う。
最終的な仕上げは、ステレオにエレキギターを接続して、大音量でレコードと競演することだった。
これがたまらなく気持ちよかった。
目を閉じると、有名バンドと同じステージで演奏しているようなハイテンションな気分だった。
私のギターの原点とも言えるあの練習用のカセットテープは、過酷な使用で音質が低下したものの、青春の記念碑として長らく机の引き出しの奥にしまってあったが、レコードがカセットテープに駆逐され、そのテープもCDに駆逐されるに及んで、いつの間にか行方不明になってしまった。
しかし、私の記憶の引き出しの中では、青春の思い出となって、燦然と光り輝いている。