★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

箱(BOX)

2015年01月28日 21時42分41秒 | 徒然(つれづれ)
 昔から箱フェチというか、箱というものには何かわけもなく心惹かれるのだ。
 一番最初に箱というものを意識したのは、浦島太郎の玉手箱だ。
 箱から出てきた時空の煙には、子供心に得も言われぬ神秘性を感じたものだ。

 他にも舌切り雀のつづら箱、ギリシア神話のパンドラの箱、悪代官の千両箱、校庭の百葉箱、グリコのオマケの箱など、どれもワクワク、ドキドキものだった。

 高校の時に買ったLPレコードも、たとえばビートルズの「LET IT BE」や、バンド・エイドの走りの「バングラディシュ・コンサート」など高級なものは箱入りだった。

 今でも箱とかBOXという言葉を聞くと、頭の回路のどこかがかすかに点滅する。
 ブラックボックスは当然のこと、ワンボックスカーやボックスシート、ギターの箱鳴りや大学のクラブのBOX、安部公房の「箱男」や北島三郎の「函館の女」まで、箱にはなにかしらミステリアスな風情があるように思う。

 このミステリアスさ、神秘性は何に由来しているのかと愚考するに、はたと思い至ったのが、エジプトのファラオの石棺やキリストの棺だ。

 私が最後に入る棺も箱に他ならない。
コメント
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