★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

バンド遍歴

2015年03月26日 19時58分23秒 | 徒然(つれづれ)
 ギターを弾けるようになり、独りで弾き語りするようになると、すぐにそれに飽き足らず、バンドを組もうと考えるのがギター少年の常だ。
 私も例外ではなかったが、九州の辺境の田舎町では、そんな人材などいなかった。

 京都の大学のフォークソング同好会に入って、初めて組んだバンドが、2人組のサイモン&ガーファンクルのコピーバンドだった。
 しかしすぐにフォークに飽きて、4人組のロックンロールバンドを組んだ。
 ビートルズやキャロルの曲を演奏していた。

 それから間が空いて、社会人になった30代の時に3人組のロックバンドを組んだ。
 それから、またまた間が空いて、50代の時に、たそがれオヤジーズというなんでもありの3人組のバンドを組んだ。

 どのバンドも短命に終わった。
 原因は音楽的志向の違いで、メンバーが同じ方向を向いて突っ走ることの難しさを痛感した。
 音楽を志す人間は、多かれ少なかれ、オレがオレがの主張が強く、協調性が薄いという事だ。

 その点、ローリングストーンズは、50年以上もほぼ同じメンバーでやっている。
 生ける伝説のバンドと言われるのも頷ける。

 私は今では、ひとりウクレレのワンマンバンドだ。
 これでいいのだ。 
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アメリカン・グラフィティ

2015年03月26日 07時43分35秒 | 徒然(つれづれ)
 ジョージ・ルーカスのスターウォーズ前の出世作。
 製作にコッポラ、配役にもロン・ハワードやハリソン・フォード、リチャード・ドレイファスなど、その後ブレークする面々が登場している。
 全編に流れるオールディーズが、観客の古き良き時代へのノスタルジーを誘う。
 低予算で世界的なヒット作になったのも頷ける。
 若きルーカス、起死回生の一発だった。

 この映画を観たのは大学3年か4年の時だ。
 ロードショーではなく、京都で有名だった名画座、祇園会館で、周回遅れの上映だった。
 当時世間でも60ティーズテイストやオールディーズを中心とした、60年代がプチブームだったように思う。

 カリフォルニアの田舎町のハイスクールを卒業して、地元での就職や都会の大学への進学を明日に控えた若者たちの、旅立ち前夜を描く青春群像は、九州の田舎町から大学生活のために、京都へ出てきていた私の心情とピタリとシンクロした。

 ハイスクールという少年期が終わりを告げ、大人の世界へ移行しようとする、まさに青春のひとコマ。
 バカをやるのも今日限り、思う存分楽しもうとするも、なんだか空回り、明日への不安も払拭できないままに夜は更けていく。
 そんな青春のもろもろの感情が入り混じった、ほろ苦くも懐かしい展開。
 それぞれのシーンに応じたアップテンポのロックンロールや、スローなバラード。

 映画の娯楽性を前面に押し出した、わかりやすく、単純に楽しめる作品だ。
 映画というものは、啓蒙されたり、学んだり、ましてや人生の指針とするべき類いのものではない。
 
 見終わった後の、おもしろうてやがて悲しき、みたいな切なさもよかった。
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