★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

昭和の居酒屋

2022年11月02日 12時05分40秒 | 徒然(つれづれ)
 昔、甘口のお酒が多いとお嘆きの貴兄に、辛口の菊正をおくります、というCMがあった。
 これを世相に当てはめると、今風の居酒屋が多いとお嘆きの貴兄に、昭和の趣きを残す居酒屋をご紹介します、というところか。

 しかし、これがなかなかないのよね。
 先日も、行きつけのそんな居酒屋が廃業した。
 サラリーマン時代には、そこかしこにあったそんな居酒屋もとんとお目にかかれなくなった。

 私の理想とする居酒屋の必須条件を挙げてみよう。

 まずは、年配の夫婦か、または、大将や女将ひとりでやっている。
 カウンターだけで、10人も入れば満席になるが、滅多に満席になることはない。
 年季の入った暖簾や赤提灯、引き戸の入り口、築30年以上の内装で場末感が漂う。

 メニューは定番ものがメインで、気分によって季節の食材が出たり出なかったりする。
 創作料理や手の込んだ料理ではなく、素材を生かした家庭の味のチョイ上を行く料理。
 BGMは有線から流れる昭和歌謡や演歌、トランジスタラジオの野球中継。

 ピンクの公衆電話と招き猫が置いてある。
 壁に古ぼけたギターが掛かっている。

 常連はひとり客がほとんどで長居はしない。
 たまに、アフターのスナックのホステスが客と来る。
 ビールは瓶ビールオンリー。

 そんなところか。
 

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