★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

異形のバスターミナル

2022年11月17日 19時27分31秒 | 徒然(つれづれ)
 最近、子供の頃、それも小学校低学年の頃の夢をよく見る。
 そしてその夢にたびたび登場するのが、田舎町の始発終点のバスターミナルだ。

 田舎町には不釣り合いな巨大なドーム型で、鉄骨の枠組みに鉄板を葺いたような構造で、いろんな音が反響し合い騒音のるつぼ状態だった。
 さながらブレードランナーのような世界観だ。
 そのモノクロームのイメージが、夢に合っているのかもしれない。

 たぶん戦前からあったであろう、そのバスターミナルは、部分的には戦後の平和にマッチするように改装が重ねられていた。
 発車時刻掲示板は、プラスチックのプレートを手作業で入れ替え、鉄の手すりで仕切られた昇降口は鎖で閉じられている。

 発車時刻直前に、車掌がバスから降りてきてその鎖を外すのだ。
 たまにその車掌が、親戚のお姉ちゃんだったりしたものだ。

 週末には両親に連れられて、映画や買い物に行った帰りに利用したものだ。
 切符は事前に専用の窓口で買い求める。

 その窓口の横の売店は、田舎の菓子屋より豊富な品揃えだった。
 店頭には噴水ドーム型のジュースの自販機があった。
 そのチクロたっぷりのジュースが、ことのほか美味かった。

 

ビートルズのジョージ、ストーンズのキース。どちらもヘタウマギタリストだ。キースに至っては、歳をとってその素人顔負けのヘタさに磨きがかかってきた。しかしそのサウンドには、他のギタリストには出せない独特な味わいがある。 そんな味わいの小説を、Amazon Kindle Storeに30数冊アップしています。★★ 拙著電子書籍ラインナップ・ここから買えます。
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