虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

全国調査

2015-12-18 08:45:36 | スポーツ
12日のニュース記事(朝日新聞デジタル)より

スポーツ庁は11日、小学5年と中学2年を対象にした2015年度の「全国体力調査」の結果を公表した。
女子は小5、中2ともに、測定した8種目の成績を点数化して合計した「体力合計点」が、調査を始めた08年度以降で過去最高となった。
同庁学校体育室の担当者は「運動に距離がある女子を巻き込む取り組みが、ある程度結実した」とみる。

今年4~7月、全国の小5と中2のほぼ全員の約213万人を対象に実施した。
女子の体力合計点は中2が49.0点(昨年度48.5点)、小5が55.2点(同55.0点)でいずれも過去最高を記録。
種目別でも小5で「長座体前屈」「反復横跳び」「20メートルシャトルラン」「50メートル走」「上体起こし」(腹筋運動)の5種目、中2では「立ち幅跳び」「持久走1千メートル」を加えた7種目が過去最高だった。

かねて指摘されてきた女子の運動不足もわずかに改善がみられた。
同時に実施した児童生徒へのアンケートによると、体育の授業を除く週の合計運動時間が「60分未満」と答えた子の割合は中2女子で20.9%(昨年度比0.9ポイント減)、小5女子で12.9%(同0.4ポイント減)だった。

スポーツ庁の鈴木大地長官は11日の会見で、ダンスを採り入れて女子の体力向上を図る和歌山県の例を挙げ「体を動かす喜びを理解してもらう効果がある。成功例を全国に周知することも必要」と話した。

一方、小5男子は「上体起こし」「長座体前屈」で過去最高を記録しながら、3種目が過去最低だったため体力合計点も過去最低となった。
特に「ソフトボール投げ」は過去最高だった09年度と比べて2.9メートル低下した。
また「握力」「ボール投げ」は小中男女すべてで過去最低だった。

調査を担当した筑波大の西嶋尚彦教授(スポーツ統計学)は「体力向上の効果が出た種目があるなか、実際の運動能力を問うボール投げのような種目は下がり続けている。部活動や体育などをきっかけに運動能力向上に取り組んでほしい」と話した。<了>

全国体力調査の8種目
(1)握力
(2)上体起こし
(3)長座体前屈
(4)反復横跳び
(5)50メートル走
(6)立ち幅跳び
(7)ソフトボール投げ(中学はハンドボール)
(8)20メートルシャトルラン(中学は持久走でも可)