日産自動車の無資格検査問題、そして神戸製鋼所のデータ改ざん問題と、日本を代表する大企業による事件が表面化した。
日本の製造業が築いてきた信頼もガタ落ちである。国内の需要はもちろん国際競争力も失墜するだろう。第2のタカタになる可能性も充分にある。
見方によっては、以前からこのようなことをしていて、運良くバレなかっただけかもしれない。もしそうだとすれば、問題の根っこは奥深く、そう簡単には改善しないだろう。
背景にはコストの問題もあるだろうが、消費者を軽視してきた伝統(積み重ね)が歪みとなって一気に噴出したのではないか?
大手企業だからといって、安全や安心が担保できていると思える時代は過ぎ去ったのだろう。
愚直なほどに、そして実直に取り組む中小業者にもチャンスが出てきたと考えれば、日本経済にとって健全化するきっかけになるかもしれない。
現在の政府はとにかく大手企業を優遇してきた。そうした結末が、このザマでは国民の信任を得るのは難しいのではないか?
日本の99%が中小企業。今こそ真摯な中小企業を見つめ直す時だ!