虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

辛口評論の~

2022-07-24 06:36:05 | メディア
モータージャーナリストの三本和彦氏が今月16日に、東京都内で死去しました。
享年91歳。

三本さんといえば、元々は東京新聞の写真記者で、その後フリーになり自動車評論の世界に。
「新車情報」のキャスターとして、長らく活躍しました。
ユーザー視点に立った評論は(当たり前ではありますが)素晴らしかったです。
その代わりに、番組に出演するメーカーの主査などが困惑するのも、この番組のお馴染みでした。

「不躾な番組ですが…」と言って、ズケズケと突っ込む姿勢は、ジャーナリズムとしての気概も感じられました。
昭和初期(戦前)生まれの方に共通する「強さ」も感じました。

そして、言いっぱなしではなく、いつも対案を出していたのも好印象でしたね。
ただの辛口評論とは一口異なる、芯の通ったスタイルでした。
三本さんが指摘したいくつかのアイディアはその後、世に出るクルマに取り入れられたそうです。

今はメーカーに忖度する(ゴマをする)ジャーナリストが多く、甚だ辟易しますが、そうしないと生き残っていけないのでしょう。
趣味でジャーナリストをしているのではなく、生活がかかっているから仕方がないですけど…。

今こそ、そういう気概の持ったジャーナリストが必要なんですけどね。
ジャーナリズムに限った話じゃないけど。

あの世から、日本の自動車界に「喝」を入れてほしいですね。
自動車業界の中にも、それを望んでいる人もいると思いますよ!

今までありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。