Catch of the day

food planner cacoの日々もぎたてスピリッツ・・・

パワー

2010-07-18 21:57:55 | ふと思うこと



山中湖を上から眺めたことってありますか?

ここ絶景ポイントです。

道志村から山中湖へ向い平野の交差点にぶつかると左へ。

ひとつ目をすぐに左へ入ります。

細い田舎道をま~っすぐ。

以前ご紹介したシチュー屋さん、Casseroleが左手に出てきます。

更にどんどん進んでいくと

左手にポツッと眺望スペースが現れます。

知る人ぞ知る最高な場所です。





富士山に雲がかかっていても

何も変わらず

確かにそこに気配は感じるのです。

富士山が見えたり隠れたりする日でした。



お腹が空いたなあと思ったときはすでに時遅し。。。

ランチタイムを過ぎており・・・





そんな時はマ・メゾンのご隠居カレーです。

仲間内でキャンプの帰りには必ず立ち寄っていました。

ちょっと辛めです。

ブラックペッパーが丸ごと入っているの。

口の中でカリってペッパーがはじけます。

口当たりは甘みもあるけれど

後口、辛ッ! て感じです。

が、いつまでも舌を麻痺させるほどヒリリというタイプではありません。





で、私はオムライス。

片倒しで中をとろっと。

もう何も語る必要がないかなあ。



大通りに面しているレストランの宿命みたいなものがあって

長く存続すると「ベタ」の評価も得てしまい

新しいもの好きのイノベーターからは全く見向きもされなくなってしまう。

近くにあるペーパームーンなんかもそうなのでしょうか。

ただ、何年も変わらずそこに居てくれる。

これはすごいことなのです。



つい先日、彼と楽しい思い出を作ったお店・・・

全く違う業態になっていなくなってしまう。

こんな風に感じた人も多いでしょう。

最近のレストランの傾向です。



長く存続できるお店の共通点はイニシャルな企画を持っているということです。

つまり目玉。

大きい目玉もあればシンプルな目玉もあります。

これは企画段階で意識し過ぎると失敗します。

むしろ予期しなかったできごと、シナジー効果のようななかで

ふつふつと湧きでて根付くようなことが多いのです。

もちろんこういうシナジーはきちんとした軸の元に起こることですが。



新しいお店がどんどん開拓される昨今、

変わらずずっとそこに在る裏には

私達には考えられない努力があります。



いつだったかフランチャイズの社長さんが集まるパーティで

某有名企業の名刺を持つ社長さまが語った言葉。

「いい肉使ってればアルバイトでじゅ~ぶんだよ、焼くだけなんだから」と。

厨房に立つ料理人の歩んできた歴史に心を寄せられない人には

いつも残念賞を感じます。

一生懸命頑張っているアルバイトさんにも失礼です。



最近、「パワースポット」という言葉があるでしょう。

神社仏閣へ出かけてパワーを頂いても

日々自分を創り上げてくれる「食」にこそパワーが必要なわけです。

その「食」にパワーを添えてくれるのが

何年も経験を積んだ「料理人」と言われる方々の腕なのです。

そのお料理から戴いたパワーで

今度は自分が家族の為に作る。

だから外食で美味しい物を戴くという行為は

いろんな意味も含めとても大きく大切な循環を作ってくれるのです。



今の時期の厨房の中を知っていますか? 

厨房の中で頑張る人たちが食品の温度管理をしながら

噴き出る汗の中、

美味しいと言ってくれる人の顔だけを想い、

モチベーションを上げているんです。

正しい「美味しい」と出会い、真のパワーを頂戴するならば

神社参拝と同じで、

頂戴する私達のマナーも磨かなければいけないかもしれません。



夕刻、テラスで涼んでいたら

横浜港の花火がすごく綺麗でした。

花火というのもパワーがありそうですね。



楽しい休日をお過しください。


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