削ります。
どんどん。
ホームセンターに売っていたプチカンナで
ぼっこぼこになった木。
粗めの紙やすりでなめらかに。
目の細かい紙やすりは小さめにカットしておくと
日々のお掃除にも役立ちます。
陶器などのちょっとした水垢、
水周りのお掃除には活躍してくれます。
削っていたのはまな板。
まあいいや
角が少しボコってたほうが
味があるかなあって。
ちょっと「天然生活」っぽいかなって
お天気がいい日はまな板
干しましょう。
自然の力で殺菌効果。
木のまな板って
どうしても黒ずんでしまいますね。
長く使いたい。
一人暮らしの頃からいつもトントンしてきたまな板だから。
神戸の実家に帰った時、母が使っていた木のまな板を使わせてもらった。
何年ぶりだろう。
中央が少しくぼんでいる感じです。
子供の頃からよくお手伝いをしたまな板でした。
母が生きていた頃、
実家へ帰ると
これも食べなさい、あれも食べなさいと
ちょっとだけうるさいなあって・・・
生意気になった娘に
まな板をトントンしながら
母は何を想ってたかなあ。
私は料理学校に通って学んだことは一度もありません。
パリのル・コルドンブルーのデモンストレーションコースに一日参加したくらい。
母から教わったことが基本です。
まだ幼稚園の頃だったでしょうか、
父のビールのおつまみにと
初めてまな板の上でかまぼこを切ったことを鮮明に覚えているんです。
母が手を添えてくれていました。
何故かこのことだけはとても鮮明に。
使い込まれたモノは
その歴史を知り感じとる心があれば
そこに温もりのある魂に触れることができます。
新しいものが出てくると目移りしてしまうのです。
欲しいなあって。
でも時間を重ね大事に命を吹きこんできたものを長く持ち続けている人は
なにか違うものを欲しがるような気がします。
長く持ち続けているものありますか?
無いと思っていても探すと出てきます。
取り出してまた命を吹きこんでみてください。
それが宝物になるといいですね。