第905話 絶妙なバランス

2015年03月07日 19時37分26秒 | Weblog

あなたは、神様です。

その御手には、 まだ この世に誕生する前の オオカミ と シカ が います。

あなたは、この世に オオカミ と シカ を どのように 誕生させますか?

 

2年前に行った 橿原子ども科学館の壁に

 「みんな どこに いったの・・・」 と題し、

オオカミが増えたとき、オオカミがいないとき、

2つの もしもストーリーが記されていた。

オオカミが増えたとき、オオカミはシカを食べ、やがてシカを食べつくす。

食べるものがなくなったオオカミは減っていき、ササと木だけが残る。

オオカミがいないとき、シカが増え、やがてササや木を食べつくす。

食べるものがなくなったシカは減っていき、シカがいなくなる。

とても単純に提示したこのシナリオは、

食べられるものが生き続けるためには、食べるものの存在が必要である

という バランス を わかりやすく伝えており、

その壁の前で この世のバランス について思い、

しばらく立ち尽くしたことを 時折 思い出している。


そう、オオカミだけでも、シカだけでも、ダメなのだ。

両者の存在 と バランスがあってこそ 成り立つ世界・・・



 

 

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第904話 解釈の仕方

2015年03月07日 11時25分11秒 | 子育て・「おママごと」

学童に迎えに行くと、上着を着ていない。

「上着はどうした?」

そこで息子はようやく どこかに置き忘れた上着のことを思い出す。

2人でお迎えまでに過ごした足跡を辿る。

「サッカー、して・・・あそこらへんに 置いたはずなんやけど・・・」

見ると、ない。

「忘れ物センターに届いてるかも?」

「じゃあ、Kはそっち、ママは、校庭内を探すから」

 

気づかなかったが、よく見ると、鉄棒の上に何かある。

上着は、もともと校庭、土の上に放置されていたであろうが、

見かねた発見者が、近くの鉄棒にかけてくださったと見る。

「あったよ」 息子に伝え、着せてやると、冷たい・・・」と言う。

「そりゃ、そうだよ。 ずっと 寒いお外に放置されていたんだから」

「冷たいのは、さみしかったから やで。 ニコニコ笑顔の時は、あったかい で」

 

そんな息子の言葉をきくと、(結果も出ていないうちから思うのもおこがましいと知りつつ)

右往左往を繰り返すばかりの 私の子育ても (今のところ) 間違っていないのではないかと・・・

あたたかな喜びが込み上げた。

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第903話 ミーナの行進

2015年03月07日 04時45分11秒 | 読む(小説・物語)

中学1年・朋子の視点で描かれる 小川洋子さんの小説「ミーナの行進」を読む。

 

ここで綴った話も900を超えるというのに 中学時代の話がないことに気づく。

初めての制服。 初めての生理。

英語に数学。 中間、期末。 生徒会活動。 五ツ木の模擬テスト。

色々な初めてに直面したのに なぜか大学時代や高校時代より印象が薄い(笑)

女性であることに

体内では劇的な変化が起こっていたにもかかわらず、心は無自覚・・・

だからなのか、思い出が淡い。

 

朋子の視線を追いながら、自分の中学時代を久しぶりに振り返ることとなった本作。

淡くて 輪郭がつかめなかった中学生の頃の話を私も書いてみようかなと思う。

(もちろん小川洋子さんとは比べ物にならないくらい稚拙な文章で、ではあるけれど、ノンフィクションで)

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