第902話 プロポーズ

2015年03月06日 05時48分51秒 | Weblog

プロポーズの言葉は 何ですか? と問われても、されてもいない私には答えられない。

プロポーズの言葉はなく・・・

じゃあ、どうして結婚したのですか? と問われ、はて、どうしてだったのか 不思議な気持ちになる。

つきあいが長かったわけでもない。

適齢期を過ぎた2人が、デートと設定した企画でもなく会った休日、

不意に あぁ、この人と結婚するんだろうな と 思った婚。

デートを重ね・・・というような 世間で言う 「つきあった」期間なく、

結婚式に至るまでの準備期間が、イコール、交際期間。

2人で暮らす新居を探し、家具や食器を選んで・・・などということもなく、

主人が1人で住んでいたマンションに私も住むこととなり、新婚旅行もなく、

それはそれは、ドキドキ・ラブラブ皆無の共同生活の始まり・・・

いやいや、きっと何かあったはずだ。 考えると、

結婚式をあげたかった私が「ブライダルフェアに行こう」と誘ったのが、きっかけと言えなくもない。

(え、じゃあ、これ逆プロポーズ?!

嫌、私から主人に結婚をお願いした歴史には絶対したくない)

とはいっても、実際、休日出勤の多かった主人はほとんどつきあうこともなく、

プロポーズもないのに ブライダルフェアに参加する自分が、

想像妊娠ならぬ 想像婚約ではないか の思いに苛まれ(笑) たのだが、

結婚式当日、それは現実のものとなり、我々夫婦はこんなパターンもあるのだという一例となる。

 

我が人生、プロポーズを受けることはないだろうと思っていたのだが、

先日、息子から手紙をいただいた。

 

ぼくは ママのことが 大すきです。

ぼくも 早く大きくなって けっこんしたいです。

けっこんしたら しあわせにしたいです。

 

習った漢字がちゃんと入っているプロポーズの言葉に、感極まる。

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