第914話 給食袋の思い出

2015年03月16日 20時54分24秒 | Weblog

この1年は、6年生に給仕していただいていたが、

2年生からは自分たちで準備するため、割烹着タイプの給食エプロン、帽子が必要になる。

 

私が子どもの頃、給食当番が給仕を行い、給食エプロンは共用だった。

1週間の勤めを終えたエプロンは、その週の当番が持ち帰り、洗濯。

月曜日の朝、綺麗になった給食エプロンを忘れず持って登校し、

次の当番に託す という流れだった。

真っ白なエプロンがあたれば 当たりだが、

中には、キナリ色にくすんだ はずれエプロンがあった。

給食袋は白いのに中のエプロンがキナリという トラップもたまにあり。

忘れられないのは、あの変な匂い。

洗濯する時、洗剤や柔軟剤を使用していないのか すっぱい香りがした。

子供心に 次に使う人のことを考えているのだろうか と憤慨した記憶がある。

 

日曜日が雨であっても、

私の母が洗濯した給食エプロンは柔らかく、いい香りがした。

私の給食袋は争奪戦になるに違いない。 そう思うと、嬉しかった。

私自身、真っ白なパリッとしたエプロンが当たるよう期待し、

キナリ色エプロンの時は、給食室から教室までなぜか廊下を堂々と歩けなかった。

そんな記憶があるためか 息子の給食エプロンは、生地の厚いエプロンを選んだ。

これならきっと 幾度の洗濯にも耐え、いつもパリッとしているだろう。

もしも、白くなくなってきたら・・・新しいものに変える。

私にとって給食エプロンは、看護婦さんの制服と同じくらい 真っ白であることが重要なのだ。

 

 

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