これといったアテもなく、せめて美味しいものでも食べに行こうと
洋食だの、懐石だの、贅沢を繰り返していると次第に飽きてきて、
やっぱり食べたくなる おふくろの味(家庭料理)
お盆休みも終盤、そんな憂いを帯びてきた頃、ふと目にとまる「深夜食堂」。
小腹も心も満たします
の言葉にひかれ、借りて観ることに・・・
ストーリー上、何か劇的なことが起こるわけではない。
登場人物も実際にいそうな身近な感じ。
だけど、その先どうなるのかわからないのである。
出てくる料理の味はなんとなく想像できるのに、
次の台詞や次の展開が読めない。
かといって、突拍子もないことを言っているのではない。
それぞれに色々な事情があって・・・派手さはないが、地味に落ち着く。
みんなそれぞれ何かを抱えているが、根掘り葉掘り、すべてを明かさない。
深夜食堂に出てくる料理は、素朴な家庭料理なのだけれど、
家で食べるのとはやっぱりちょっと違う 隠し味がきいているだろう。