時間がない!

2006年09月10日 00時24分17秒 | 回想録・「解体心書」

この度、突然ではございますが、劇団カプチーノのホームページが9月末でなくなりますので、こちらのブログにいったんデータを退避させていただくこととなりました。移行に伴い、時を経て、再読することになるのですがこれがまた異常に恥ずかしい・・・。既にご一読された方は第135話UPまでしばらくお待ち下さい。

時間がない!

私をつき動かしたもの、それは子宮時間への焦燥感でした。
そんな私だから…だからこそ選んだ旗揚げ公演のストーリーは、
収容所に向かうトラックの上で一生分を生きるお話。
死に向かう少女の、もう時間がない!という思いを、
私の中にある、もう時間がない!という思いから書きおこせないだろうか…
皆様には申し訳ないのですが、これが正直なところ、私が書いた動機です。
子宮時間の焦燥感、さみしさ、ストレス、辛かったこと、私の旗揚げへの原動力は、
不安だったといえます。私の中のマイナスを何としてもプラスに昇華したかったんです。
そういえば、不安、不安、不安… 確かどこかで不安について語ってたな~
その時は彼の言葉の意味が理解できなかったけど、どきどきした感覚だけは記憶に残って…
探しましたら、見つかりました。ヘアアーティスト茂木正行さんの言葉。しかも7年前の雑誌!
「自分がカットした人が増えて、みんなが街を歩けば、街中が自分の美術館になる。
ヘアアーティストっていうのは、それくらい夢のある素敵な職業なんです。
でも、それには世界中のヘアアーティスト達がもっともっと不安な時間を持たなくてはいけない。
不安な時間を積み重ねっていって、自分のオリジナルを完成させていかないと…後略」
これ、これ、これ!不安な時間の積み重ねこそが、真のオリジナリティを生み出すという彼の言葉!!
これからの私にも励みにできそうな言葉です。旗揚げ公演以後も、
やっぱり不安は訪れる。いくつもの不安な夜の後、私らしさが生まれるのかと思うと、
少し楽になれる。彼の言葉がほんの少しでも実感できるようになった今の私も嬉しい。
第2回公演への原動力はというと、悔しさ…1回目の失敗を成長に変えるために!

※子宮時間とは?
人生時間に対し、女性が生きていくうえで、肉体面精神面への影響はもちろんのこと、
社会的にも(あるいは、むしろ社会から)影響を受けずにはいられない女性特有の時の刻み方とでもいえばよいのでしょうか…。

第2回公演の回想録を書かなかったのは、恥ずかしながら第1回公演の失敗からあまり成長がなかったからです。
まだまだこれからも悔しい思いと失敗を重ねていくことでしょうね。


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