長年、改良を拒み続けた点を、箇条書きにしてみよう。
このほとんどは、少年達が訴え続けたことであり、大人
達が怒鳴り捨ててきたことだ、と思う。
○ 先生、弓と矢が長すぎませんか、耳から後ろは、
これ以上引くのは、力が入りません。
口の所までなら、もっと強い弓でも引くことが
できるのですが。
もう少し短くて、もっと強い弓にできませんか。
○ 矢を竹で作るのを止めませんか。
一本一本が、微妙に強さに差が有って、同じ所
に飛んでいきません。
大きな木の一部分を20等分して20本の矢を
作ってみてはどうでしょうか。
ほとんど同じ強さの矢が出来ると思うのですが
○ 弓の真ん中に、矢が通る穴を開けてみたらどう
でしょうか。
そうすれば、弓を左に移動させなくて済むと思
うのですが。
ここで矢を竹で作る欠点を詳しく述べる。
これは私が1時間見たあの時の、NHKの放送で、や
っていた内容だ。
発射された矢のスローモーション映像を見ると、
矢は後ろから物凄いGがかかり、それを矢じりに伝え
きれず、尺取虫のように、いったんしなってから、ま
た伸びて、的に向かうのだ。
このしなりが大事で、全くしならないほど、強くても
振動が発生してしまい、だめなのだそうだ。
精密な射撃をするには、この適度なしなりが、全ての
矢、均一でなければならのいのだ。
ところが、安易に矢竹を使うと、一本一本全て差が生
じてしまうのだ。
武士道真っ盛りの時代に、こんなことを言っちゃだめ
だよね。
この時代にすでに、じょさいない少年の方が評価が、
高かったのだと思う。
その証拠に、日本の火縄銃は世界一、命中率が高い
のだと。
なんか変だよね、でも事実だそうだ。…つづく