2月13日の続き。
高級なリンゴゼリーや苺ゼリーが、本物よりも甘くない、なんてことが
結構ある。
なぜだろう?。という疑問から、推測してみることにした。
甘さをおさえることが「オシャレ」とか、「お上品」と言われだしたのは、
30年ほど前からだ。砂糖問屋の出荷量がぐんぐん下がりだした。
と同時にケーキ屋さんもオシャレになっていった。と記憶している。
推測を始めます。
1980年バブルのころです。日本国じゅう高級志向のころです。洋菓
子屋さんのショーケースやその中のケーキが、どんどんキラビヤカに
なっていったころです。
そのケーキを作る職人さんの頂点は、都内の超一流ホテルのチーフ
達でした。
彼らやそのOB達が、講習会や本などでそのレシピを広げていきます。
または地方の熱心な職人さんは、直接ホテルで食べることで、その味
を持ち帰ります。
で、その味を決めるのは誰でしょうか。それはホテルの総料理長です。
(多分ですが。…聞いたわけではありません)
たいていは、フランス料理のフルコースの締めくくりとして、デザートとし
て出されます。ゆっくり、ゆっくりお上品に食べますから、血糖値が上が
った状態で、「別腹」でいただきます。
そこで推測ですが、料理長は甘さを控えたデザートを選ぶのだと
思われます。
そしてこれが全国のケーキ屋さんのスタンダードに、なっていったので
はないでしょうか。
ところが一般家庭では、言い換えると、洋菓子屋さんで売られたケーキ
のほとんどは、フルコースのデザートとして食べられることはないと思わ
れます。
と言う訳で、私は苦めのブラックコーヒーに、ちょっと甘すぎの小さめの
チョコレートケーキが合うと思うんです。
紅茶だったら、リンゴよりは少し甘めのゼリーが良いな。
当家ではデザートとしては、めったに食べませんから。なんたって当家
のフルコースと言えば、かつライスにとん汁で、デザートはカレーライス
ですから。