ＣＢ２５０エクスポート 一生に一度しか言えないジョークを外してしまった話

初めて入れ歯を入れたときの話。
左上あごの奥歯を１本抜いて、入れ歯にすることにした。両側の歯がしっかりし
ているので、その歯を挟むような２本のアームが両側に出ている。まるで４本足
のサワガニのようだ。

歯医者さんが言った。「最初はなかなか付けられないので、練習をしてから帰り
ましょうね」。
「親指と人差し指と中指でこう持ちます。アッ、口で呼吸しないでくださいね。飲み
込んでしまったら大変ですからね。そうそう、オッ、うまいですね、一回で出来た
じゃないですか」。
「凄いですね、なかなか出来ないんですよ。一回でできる人はそういないですよ」。

あんまり褒めるので、嬉しくなってしまい、ついつい悪い癖が出てしまった。
私、　「いやー、若いころ付けていたことがあるんですよ」。
先生、　「…じゃ、今度は外してみましょう」。

エーッ、面白くなかったのー。ちゃんと聞いていたんかよ。もうこのジョークは２度と
使えないんだよ。
２本目じゃだめなんだぜー。さみしーッ。