今年はいつもの年より タケノコがよく生えました。この3週間くらいでゆうに
100本は掘った感じです。私は掘るのを手伝ってはいませんが・・・。というの
も おじいちゃんたちが朝早くから竹林に入っては掘り続けるので、私が朝一息つ
いた頃には運び出すぐらいしか仕事が残っていないのです。一息つくってのも7時
半ぐらいだから、そう遅い時間でもないんだけどね。で、自家茹でするのです。
釜に皮を剥いたタケノコとヌカとタカノツメと水をいれ、茹で始めます。湧き出し
て1時間くらい茹で続け、冷ましてオケに移し替えます。ご近所、知り合い、お世
話になってる方と、それを配るわけです。ま、生で貰っても最近は困る人も多いの
で生で持っていく家も少なくなりました。茹でると後は炊くだけですからね。
この日の一回めがこれだけ、12,3本あります。テレビニュースで出てくるタケ
ノコ掘りではもう少し、小さいでしょうがこのあたりではこれが普通。皮をむいて
いくと自然とそれなりに小さくなります。
不思議なタケノコを発見。タケノコの上に被さっているのは昨年、大きく伸びす
ぎてノコギリで切り倒した切り株に 地下から生えてきた今年のタケノコの図。見
事に突き破って成長したわけです。これはもう竹の子供ではなく、竹ですね。
このように竹林の中ではなく、地面に生えてきたものは掘らずに頭をノコギリで
ちょん切ってやります。でないと積み込んだ一輪車の妨げになります。面白いこと
に、長靴を履いていても足の裏にタケノコの頭を感じます。
我が家はまだおじいちゃんもおばあちゃんも竹林に入って 掘ることができます
し、家の近くに竹林があって柵で囲っているけど、高齢の為掘りたくても行けない
人もいます。こんな話を聞きました。高齢で、足も悪いので親戚の人に「掘ってき
たらいいよ」と頼んでいたら、数年頼まれた人が行っても行っても先に掘られてい
るのです。誰かが勝手に掘って行くらしい。それもきれいに。掘り残すということ
なく、何か特殊なモノで掘ったらしく、ズボっとタケノコ型に穴があいているんだ
って。で、今年、親戚の人が竹林に行ったら車が止まっていて、男の人がいたので
「あんたどこの人で?」と聞いたら「わしゃ、○○で、ここは○○山や!」と言う
親戚の人はビックリ!「ここは××さんとこの竹林で、私等親戚のもんや」と言う
と黙って帰って行ったそうな・・・。○○氏は自分の持ち山でもないのに、装った
わけです。たかが、タケノコだけどそれだけの量のタケノコ、自分ちで食べる量で
はないよね・・・。でもって、その竹林年々竹の数も減ってきていて、次年のタケ
ノコのためには 全部のタケノコを掘ってはいけないんだって。全く、盗人タケダ
ケシイってこのことだな・・タケノコだけにタケダケシイ・・ちゃんちゃん。
海の魚は誰が釣ってもいいから他人の竹林のタケノコも 勝手に採っていいのか
山菜はどうか?厳密に言えばワラビやフキが生えているところも、多くは他人の土
地。それはみな大目にみるかぁ・・。マツタケは・・モノが高価になると大目には
みれないしなぁ。昔話の世界ではそんな 強欲な人はあとで痛い目にあうけど、そ
んなことは作り話の中でのことなのか?な。