能面

2009年04月15日 | Weblog


 昨日、奈良県の山間部で、山に入り、くず という植物の根をとる番組を見ました。くずの根からは良質のデンプンがとれ、クズきりなどになります。私は、その くず に少しばかり悩まされています。

 数年前に木が太く大きくなりすぎたので、裏山のくぬぎの木を数十本ほど伐採してもらったのですが、木が無くなり、地面に太陽光線が入るようになったために、雑草がすごく、中でも くず がはびこり、クヌギの新芽が株から出て木に立ち上がる時に、それにからみつき生い茂り、枯らしてしまうのです。

 くず の繁殖力はすごく、ツタを切ってもきってもまた生えます。それで、今朝は今のうちと思って、山に入り、小さなノコギリで根を探し一本一本土の中にノコギリをいれ根を切り落としました。

 山の中は日だまりになり、ものすごい温度です。まるでサウナに入っているようで、クラクラしてきました。朝っぱらからビッショリと汗をかくことができました。

                                                                                

   

 先々月でしたか、能面を掘っている先生の家に行ってきましたが、いま水戸の偕楽園の続きの公園の中で、先生とお弟子さんたちが掘った能面の展示を始めたので、見に行ってきました。

   

 たくさんの能面がありました。面白そうな表情の能面を撮ってきました。
この右のお面は怒りと悲しみと、もう一つ忘れましたが、三つの表情を一つに併せた顔なのだそうです。

    

 のうは素顔で行うこともありますが、素顔では出し切れない顔を表すのに面を使うのかなと思っています。女の面もいろいろな年齢や表情がありました。

 とても面白かったです。先生にいろいろと質問することが出来たので、面について少し知ることができました。

 

 私は知らなかったのですが、樫の木にもシイタケ菌を植えることが出来るのだそうです。今回、境木を伐ってもらったときに、ヒノキの間に樫の木がありました。その枝を原木のサイズに切っていってくれたので、それに菌を植えました。もっとあったのですが、きのこが出たときに、とても食べきれないので、これくらいにしました。

 太いのは運ぶのに超重くて難儀しますから、それははずして、中細以下の枝に菌を入れました。このように積み重ね、ときどき水をかけて乾燥を防ぎ、真夏のころに日陰に立てかけます。もちろん、今も日陰に積み上げてあります。この上に菰(こも)などをかけて乾燥を防ぎます。

                     

  一日一茶

    こつこつと人行き過ぎて花のちる

  胚 句

    こつこつと勉強した日が懐かしい
    こつこつと言うほど勉強したかいな
    こつこつと貯め込む人になれもせず
    こつこつと努力の出来ぬこの私
    こつこつと靴音月夜の町を過ぎ
    こつこつと椀音たてて猫が喰い
    こつこつと誰かが付いて来るような
    こつこつと夜更けて能面ひとり掘り
    こつこつと能面掘りて夜が更ける
    花のちる人行き過ぎて吾ひとり
    花のちるやってくる人すぎる人
    花のちる見まい淋しさ増すばかり
    花のちる日暮れ淋しさまさりけり
    花のちる木の下陰でたちすくみ
    花のちる木の下影で思いけり
    花のちる遠い昔がなつかしや