歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

慎太郎は強かった!?

2007年04月09日 | 世間話し
注目?の都知事選挙は「石原さん」が「ダントツ?」の「勝利?」でした。



石原慎太郎 2,811,486票

浅野 史郎  1,693,323票

吉田 万三    629,549票

この票数を見て、一番「安堵」したのは「共産党」でしょうね。

「浅野さん」と「吉田さん」の得票数の合計が、「石原さん」の得票数を上回ると、「いつもの」ように「非難」されますからね。

『当選しない事が分かっているのに候補者を擁立して、結果として自民党の援護射撃をしている』

でも、しかしですね。今回の「浅野さん」は、「反石原」の「統一候補」としては「玉」が「悪すぎ」ました。

宮城県知事としての「実績」は、東京都民を「納得」させるもでは無かったし、政策にも「目新しさ」が無く、「オリンピック」の対応も「ぶれ」ました。

そして一番大事な、人間としての「存在感」が「ぼんやり」していて「インパクト」がまったく無かったことです。隣に住んでいる「普通の中年サラリーマン」にしか見えなかったことです。

これでは、あの「灰汁」の強い「石原さん」には勝てません。選挙戦に入る前から結果は出ていました。

しかしです。「石原さん」が勝ったのは、2期の「実績」とか、「オリンピック誘致」等の政策ではなく、単に「現職」という「一点」にあると思います。

都民は「今のままでいい」と思う人が、「石原さん」に投票し、誰が当選しても「今のままで」変わらないと思う人が「棄権」しているのです。

誰が当選しても「変わらない」と思う人は、「今のままでも」それほど「不都合」を感じていない人達ですから、都民の「圧倒的多数」は「変化」を望まない「保守派」な訳です。

東京都民は「豊かな都会派」の「保守好き」になりました。

「保守政党」は「保守」を名乗り、「保守好き」から「支持」され、現状を「変化」させています。


「豊かな都会派」は、全国的には「少数派」でしょう。昔は「都会が革新」で、「地方が保守」でしたが、今は「逆転」しているのです。

地方は「保守」では「食べて」いけなくなったのです。しかし、「保守党」の「改革」と云う「言葉」の「呪文」を、未だに「信じ」ているのでしょう。

ここで「言葉」の問題なのですが、「保守党」と呼ばれていた「自民党」が、「改革」を叫び、「革新政党」と呼ばれていた「社会党」が「消滅」しました。

「保守と革新」の「区分け」も消滅してしまいました。

「全ての政党」が「改革」を叫び、「改革」は「誰も」が「反対」できない、「錦の御旗」となってしまいました。

「改革」の「中身」は問われることなく、「改革」すべて「OK」と云う「風潮」になっています。「猫も杓子」も「そのまんま東」も「改革」を叫んでいます。

世の中の「何が」「どのように」「問題」なのか、問題であれば「何が」「原因」なのか、そして、その為に「どのような」「対策」が「必要」なのか・・・・・・。考えなきゃねぇ。

「センセーショナル」な「現象」には眼が行き、地味で複雑に絡みあった「原因」には眼は向けないし、難しくて理解が困難だしねぇ。

いろいろ、難しいです。複雑です。大変です。でも、未だ大多数は「飢えて」ないですからねぇ。「未だ大丈夫」だと「思いたい」のです。

そろそろ「改革」の「呪文」から、「目覚め」させる、「対向軸」を「誰か」「提示」して下さい。

「改革」の「呪文」から「解き放たれる」、新しい「考え方」を、新しい「言葉」で叫んでほしい。

日夜、世の中の研究に励み、それにより「生活の糧」を得ている「学者・文化人・ジャーナリスト」のみなさん、真面目に考えましょう。でも、あなた達も「恵まれた人達」ですから、無理なのかも?・・・・・・ねェ。

ここは「恵まれない人達」から、新しい「考え方」、新しい「言葉」が「生まれる」事に期待しましょう。

コメント
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