歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

水戸゛拘り゛の「穴とら屋」と゛拘らない゛「ハンコ屋」

2007年05月19日 | 街の風景
昨日の続きです。

「そばと天丼」に満足して、「メインストリート」を「大工町」方向に、自転車を押し「ウロキョロ」しながら歩きました。

駅前よりも、この辺りの方が昔は「賑やかだった」と思われます。私好みの「景観」になってきました。

ところがです。突然! この「まっ赤か!」な「看板」です。


東京でも「このハンコ屋」は良く見かけますが、これだけ「異様」に「目立つ」のは始めてです。

隣の「穴とら屋さん」の建物が「時代を感じる」いい佇まいなので、より「ハンコ屋」の「異様」さが眼に付きます。

以前は気が付かなかったのですが、この店の「キャラクター」は「水戸黄門風」の「おじいさん」何ですね。

「水戸」と云う事で「黄門」を看板に描いたと思っていたら、全国300店舗の看板に「黄門様」が描かれているようです。

それにしても、困った「ハンコ屋」です。条例で規制するのは「好まない」のですが、ここまで周囲の環境を「破壊」すると・・・・・・。水戸市には「景観条例」はないのでしょうか?

それと、隣にある「穴とら屋さん」何ですが、後で「ホームページ」をみたら、

『築60年の和菓子屋を改装し、迷路のように入り組んだ店内は大正時代を思わせる、どこか懐かしい和みの空間。個室・テーブル・小上がり・離れなど利用目的に合わせておくつろぎいただけます』

と、冒頭にありました。「こだわり」の居酒屋さんのようです。その隣が「こだわり」など「微塵も無い」、只だ「目立てば0K!」の「まっ赤なハンコ屋」です。

「穴とら屋さん」のご主人は、きっと「不愉快」でしょうね。お気持ち「お察し致します。近いうちに覗いてみたいお店です。「鴨」と「そば」と「日本酒」が売り物の様です。ホントに行きたくなって来た!

「穴とら屋さん」の先にある「三菱銀行」です。今は「三菱東京???何とか銀行?」でしたっけ?

さすがに「天下の三菱」です。重厚な造りです。きっと、昔は、この辺りが「町」の中心であったと思われます。他に、常陽銀行、関東つくば銀行が並んでいましたから、昔から銀行は一等地に建ていました。


重厚な造りの先にあった、「うらぶれ感」漂う「伊勢屋さん」です。

昔、三遊亭円生の話しの「まくら」で・・・、

『えー。むかし、江戸の名物と云いますと、「伊勢屋、稲荷に、犬の糞」と申したそうで、この三つが大変に多かったそうで・・・・・・』

・・・を、思いだしました。
関東においては、「饅頭、大福、だんご等の餅菓子と、のり巻き、いなり寿司」を、商う店の「大半」と云うか、9割(そんな感じ)は「伊勢屋」の屋号です。

江戸を「徳川幕府」の「都」にした時に、伊勢の商人も江戸に入って来たそうです。ついでに、水戸にも「この伊勢屋」が入ったのかも知れません。

あまり「繁盛」している様子はありません。老夫婦二人で「細々経営」のようです。

親方から「暖簾分け」をして貰い、若い職人が独立して「嫁さん」を貰い、「店を出し」、それっきり「店」は「そのまんま」と云った感じです。

店のなかに「ピンク色」の小さな「自転車」が見えます。きっと「可愛い孫」が乗るのでしょう。息子か娘夫婦と同居のようです。

この店の様子から、息子は店を継がないで「会社勤め」か、もしかして「市役所」に務めているかも知れません。

昔、「伊勢商人」とは、「けち」、「倹約家」、「吝嗇家」の代名詞だったそうです。きっと「コツコツ」「堅実」な「暮らし」をしているのでしょう。

「伊勢商人」らしい、「清く、貧しく、美しい」伊勢屋の「佇まい」です。


そてと、ここいらで今日は終わります。

明日も宜しくネ。  
コメント
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