「移動豆腐屋」さんの「後ろ姿」を「見送り」駅前に向かいました。
この店の前を通るのは今日二度目です。
店先で、近所の奥さんと「主人」らしき男性の会話が聞こえてきました。
『最近は、この店も有名になって商売繁盛ですね!』
『いや、いや。そんなこともないですよ。これからも宜しくお願いします』
何やら、この「鳥房さん」は、この辺では「有名」な「店」のようです。昭和の雰囲気が漂う「こぢんまり」とした「懐かしい」お店です。
店内を覗くと、盛んに「もも肉」や、「一羽そのまま」を、油の入った「大鍋」に入れて揚げているのです。
何も付けずに揚げるのは、「唐揚げ?」と云うよりも、「空揚げ?」、それとも「素揚げ?」、私としては、ここは敢えて「鶏の素揚げ」説を支持します。
羽を「毟られ」、「油」の煮えたぎる「大鍋」に「投げ込まれる」鶏の姿を目の前にすると、これは「鶏の素揚げ」が正しい答えに思えてきます。
大量に「素揚げ」された「鶏」なのですが、店頭で販売している様子はないのです。その時は、「一次加工品」として、どこか「他の店」に「卸し」ていると思いました。
帰宅後に、ネットで調べたら「立石」の「鳥房」は、「かなり」の「有名店」でした。
有名なのは「居酒屋」の「鳥房」の方で、右側の路地から入った「肉屋」の裏手に「ひっそり」と入り口があるそうです。気が付きませんでした。
「鶏の素揚げ」が旨いと評判で、遅く行くと売り切れで食べられない事があるそうです。鶏は店頭でも売られている「つくば地鶏」のように思われます。「つくば地鶏」が「こんな処」で頑張っていました。
いつか、「素揚げ」を食べなければと思いつつ、踏切を渡り「奥戸街道」に出ました。通りの反対側に「煙突」が見えてきました。
通りを渡り、煙突を目指しました。こちら側は「住宅地」のようです。
やはり、元はお風呂屋さんだったようです。煙突に「温泉マーク」と「栄湯」の文字が見えます。
跡地は駐車場になり、煙突だけが残されているのです。
「空き地好き」にとって、この空き地は「なかなか」です。煙突の脇に立つ「木の緑」、モルタル外壁の建物、一階部分の「板張り」の「木肌」の「色合い」、何とも云えない「調和」が、とても「いい感じ」です。
この一階部分の「板張り」は、以前「風呂屋」の「本体」と「通路」で「繋がって」いたのでしょう。本体を取り壊した際に、この部分を塞いだように見えます。
「お風呂屋さん」を過ぎると、これまた懐かしさ漂う、平屋瓦葺きの「民家」が見えてきました。
庭先の「垂れ桜」には、若葉が萌えてきました。僅かに残る花びらの「淡いピンク」に「わびさび」が見えます。
「民家」と思っていたのですが、表に回った見たら、「お寺」のようです。しかし、「休業中」のように見えます。
玄関先に「お経」の刻まれた「石柱」があり、その傍らに「牡丹」が見事に咲いていました。
牡丹の隣に、「ちっちゃな」石像が「石の上」に佇んでいます。何処かで見たような石像です。南米の遺跡で発見されるような姿です。モアイ像にも似ています。
立石は楽しいです。いろいろあります。
ホントにホント! まだ続きます。 それでは、また明日・・・・・・