かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

「ボスの日」に気づく、自分が「ボス」と呼ばれる日が結構近いという事。

2006-10-16 21:48:24 | Weblog
 今日は部下が上司の労をねぎらうアメリカの記念日「ボスの日」だそうで、20-30代のOL305人を対象に、男性有名人の中から「理想の上司」と言える人物を選ぶアンケート調査があったのだとか。それによると、1位はプロ野球ヤクルトの古田監督、2位がタレントの所ジョージ、3位王貞治、4位俳優の阿部寛、5位俳優の渡辺謙という順だったそうです。まあプロ野球の監督は、かつて連合艦隊司令長官かプロ野球の監督か、と男のあこがれの仕事として上げられるほどの職業ですから理解出来るのですが、タレントや俳優さんは、きっとその人自身の上司としての能力と言うよりも、その人が演じている役柄とか雰囲気によって選ばれているのでしょうね。私自身は別にフェミニストというわけでもないのですが、何故に理想の上司をOLだけに問うのか、また、その対象が男性だけに限られるのか、は結構疑問に感じたんですが、質問を受けた側にはそういう疑問は無かったんでしょうか? 遊びごとといってしまえば確かにそれだけの事で、目くじら建てるほどの事も無かろうとも思うのですが、どうしても引っかかるものは引っかかってしまいます。
 まあそれはそれとして、「ボス」と聞いて私が思い浮かべるのはやっぱり石原裕次郎になるのですが、理想の上司となると色々他の人も浮かんできたりもいたします。 例えばウルトラ警備隊のキリヤマ隊長。9年前に「キリヤマ隊長に学ぶリーダーシップ」(大崎悌造著 BNN発行)なる一冊の本を読んだせいもあるかもしれませんが、隊長というとまずこの人を思い浮かべてしまいます。
 「銀河英雄伝説」のヤン・ウェンリーなども、なかなか良さそうではあります。下のモノに枠をはめず、自由に力を振るわせてくれそうですし。他にも銀英伝は元々そういう系統のお話のせいか、割と理想の上司といえそうな人材がごろごろしていそうですね。女性でも、ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフみたいに、この人のお役に立ちたい!と思わせるキャラがいますし。
 現実世界ですと、例えば松下幸之助などは結構理想っぽいかもしれません。あくまでどん欲に、お客の事を考えて商売に励む姿は、なかなか感動的でもあります。もっとも美化された伝記しか知らないので、そう思うだけなのかも知れませんが。
 どちらにしても、理想の上司たる人物に必要なのは、先々を見通すぶれのない視野、部下の能力や限界を的確に把握する眼力、下のモノに仕事を任せる度量、責任を全うする胆力、といったところでしょうか。他にも色々あるとは思いますが、簡単に言えばこちらの仕事をやりやすくしてくれるヒトが、理想の上司といえるでしょう。翻って我が身辺を見返してみると、もともと研究なんて上司も部下もなく、自分のウデ一本で道を切り開いて行くみたいなところがあって、要は皆お山の大将と言っていいんじゃないか、というような仕事なのではありますが、それでも一応組織として所長もいれば係長もいる、というカタチにはなっております。そんな中、理想的、とまでは言わないまでも、まあそこそこな上司に当たってきたんじゃないかな? と自分では思うのです。中には困ったヒトもいるにはいましたけど、専門が違えば足を引っ張られるような事はまずありませんし、お金も時間も余裕はありませんでしたが、それでもその中で好き勝手してきたというか、割とそういう点では恵まれた仕事人生を歩んできているように感じます。
 ただ、そろそろ自分の方が「上司」と呼ばれる頃合いになってきております。改めて思うに、「理想的」とはいかなくても、せめて自分が当たってきた「そこそこの上司」クラスにはなれるよう、自分を振り返って見るのも悪くなさそうです。何せずっと一人でやる事が多かったので、部下という人種をどう扱ったモノか、多分とまどいが大きいように感じます。
 まずはとりあえずキリヤマ隊長の言葉でも改めて読み返して、その日に備えるといたしましょうか。

コメント
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