かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

日本では風がとんでもなかったですが、大陸は雨が降らなくて大変みたいです。

2006-11-07 22:42:00 | Weblog
 今日の風は凄かった!暦の上では立冬、でもまだ暖かい、と高をくくっていた私としては、暦どおりにきた木枯らし1号にきりきり舞いさせられてしまいました。大阪では20m/sを超える風速の風が吹きまくったそうですが、奈良もすさまじい吹きっぷりでした。なにせ、バイクで走っていると向かい風だといくらふかしてもスピードが上がらないし、追い風だと何もしなくてもすいすい進んでしまうし、横風など食らおうものなら瞬く間に横倒しにされかねないほどの威力、もちろん追い風向かい風も油断ならないもので、追い風ならブレーキ効かないし、向かい風だと、ふっと風が凪いだ瞬間ぐぅん!といきなり加速がついて思わぬ方向に突っ込んでしまいそうになるし、で、私のような二輪車でもそんな感じで四苦八苦して走っていましたのに、途中見かけたピザの宅配業者さんのスクーターは、無事走っていられたのでしょうか? あんなに大きなフードのつけて、本当に人事ながら心配いたしました。

 さて、数ある中国茶の中で、銘木中の銘木とされる福建省の「大紅袍母樹」と呼ばれる樹が、旱魃で大ピンチだそうです。茶葉100gが中国国内のオークションで200万円以上(日本円換算)の値がつくという超高級茶葉を生産する樹で、樹齢350年以上、長年大切にされてきたようですが、9月13日以来1滴も雨が降らないため、係員が交代でバケツで水を汲んで与えることで何とかしのいでいるんだとか。でもさすがに高齢の樹ですし、バケツの水くらいでは樹の健康状態への影響は避けられないという悲観的な観測もあるみたいです。
 この福建省というと、香港から4、500キロほど東に行った、台湾の対岸の海沿いの地方で、土地のうち、森林の占める割合が57%と大陸でもっとも緑豊かなところなのだそうですが、もはやこんなところでさえ、中国は農業生産が難しくなってきているのでしょうか。まだこの茶の樹はバケツで水を与えてもらえるだけましなのでしょうが、すでに中国では農業生産に耐えるだけの水が、枯渇、あるいは汚染のため、確保できなくなりつつあると聞きます。それも一時的なものならいいんですが、もし恒久的に中国の食糧生産能力が落ち込み続けるのだとしたら、日本としても憂慮すべき事態に陥ることでしょう。なんといっても日本は世界中の食料を買いあさって国内の食卓需要をまかなってきていますけど、中国がその競争相手に名乗りを上げようというのですから大変です。こちらは1億人、向こうは12億以上と、胃袋の容量も比較になりません。残念ながら日本ではどう逆立ちしたって1億人の食料を自給できるだけの能力はないのですから、せめて中国にはできるだけ農地を保全し、進行する砂漠を食い止め、少しでも緑地を増やしてもらわねばなりません。でも、オリンピックを控え、わが国の高度経済成長の時期をはるかに上回る勢いで闇雲に突進するかの国に、ちょっと足取りを緩めて自分たちの足元を見てみろ、というのは容易ではないでしょう。でも、たとえ人口が変化しなくても、経済成長すればするほど、必要とされる水と食料は飛躍的に増大します。その危険性は、かの国の指導者達も知らないはずはないと思うのですが、本当に大丈夫なのでしょうか? すでに各地の農村で暴動騒ぎが頻発しているとも聞く大陸事情ですが、この分ですと、ひょっとしたらそう遠くない将来に、かの国のお家芸、民衆暴動による革命がまたも起こるかもしれません。それはそれで日本にとっては空恐ろしい未来ではありますが、かつて邦人の安全保障と治安維持のために軍隊が出動したみたいなことはできかねる現代のわが国に、そんな未曾有の危機を乗り切るだけのプランはあるんでしょうか? 考えれば考えるほど、不安だけがむやみに成長しそうです。

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