かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

ウニの遺伝子の先に生命の神秘は見えるんでしょうか?

2006-11-13 23:01:52 | Weblog
 ここのところなんとなく胃が不快で朝目覚めたり、右ひざが痛くて階段の上り下りに閉口したり、左人差し指先の傷がなかなか治らなくてしくしく傷んだり、昼間妙に眠気が強かったりと肉体的な不調が頻々としているのですが、どれもこれも寝込むというには程遠いもので、うっとおしい以上にはならない不愉快な不快感です。まあ愉快な不快感、というのがあるというものでもないのでこんな言い方も本来おかしいのでしょうが、もうそんなことすら考える気にもならないほどの重症ならばともかく、間抜けな言葉いじりをやるくらいの余裕はあるところに、現状の疎ましさが集約されております。季節が冬に移りつつあるのでしょう。その変わり目にあたって、身体が何とかついていこうとうだうだしているに違いありません。ただその活動が10年前とは明らかに鈍ってきているため、こんな状況になるのでしょう。頭もいい加減身体の実情にふさわしいように切り替わってくれたらいいのでしょうけど、どうやらまだ頭の奥のほうでは「若い」つもりでいるようなのです。不快感の大方は、そんな頭と身体のすりあわせがうまくいってないせいも結構あるような気がいたします。

 さて、ウニの遺伝子配列が欧米の研究チームにより解明され、遺伝子の数がヒトとほぼ同じ、約70%がヒトと共通の遺伝子であることがわかったんだそうです。「ハエ男の恐怖」なる古典的怪奇SFがありますが、ハエの場合は遺伝的な共通部分が約40%だということなので、理屈からいえば、ハエでよりもウニのほうがヒトとのハイブリッドを作る可能性は高いと言えるのでしょうか。まあチンパンジーだと99%ヒトと同じ、すなわちわずか1%の違いでかくも大きな変異を生じるわけですから、それからしたら70も40もどんぐりの背比べ、ということになるのかもしれません。それにしてもいろいろいる生物の中でなぜウニの遺伝子なの? と少々疑問にも感じたわけですが、ウニは生物の発生過程などを調べる実験によく利用される動物として重宝されているそうで、生物学では割となじみの生き物のようです。ウィルス、細菌から植物や動物まで、さまざまな生物の遺伝子情報の解析が進められ、データベース化している今日ですが、まだまだ根本的な生命の不思議そのものに切り込めるところまではナイフの先が届かない、というところかと思いますが、いずれこうした一つ一つのさまざまな研究の積み重ねにより、究極の課題に手が届くときがくるのかもしれません。そうなったとき、ヒトは次の段階に進化できるのか、あるいは退廃の内に滅びの道を歩むのか。何てことも古典的なSFのテーマだったりするのかもしれませんが、SFのうちははるか先でまったく見えなかった地平線の向こう側が、いまや少しずつ見えそうになっているような気がしないでもないです。

コメント
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