かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

インフルエンザがやってきた!

2007-03-03 23:46:18 | Weblog
この間、インフルエンザで近所の学校が学級閉鎖とか学年閉鎖とかになっている、と他人事のように書いておりましたが、とうとううちでもインフルエンザがやってまいりました。昨日から家人が熱を出していたのですが、そのときかかった医者ではインフルエンザかどうか判断できず、今日、改めて別の医者に行きましたところ、A型ウイルスに感染している旨、診断が下りました。とはいえ、先の医者がやぶだった、ということではけしてありません。インフルエンザの診断は、スティック状の迅速診断キットに患者の鼻水をつけ、診断薬に漬けて調べるのですが、感染してから鼻水にウイルスの痕跡が現れるまで、約1日かかります。したがって、感染最初期には判断のしようが無いわけで、1日たった今日になって、ようやく結果が出た、というわけです。こうして、発症24時間以内、ということで、インフルエンザの特効薬タミフルを処方されて帰ってきました。その医者は、ウイルスを殺す薬だ、と説明しておりましたが、正確には前にも書きましたとおり、患者の細胞内で増殖したインフルエンザウイルスが細胞から出て行くのを阻害する薬物で、そうやって増殖を阻止することでインフルエンザを治療してしまうものです。増殖阻止が目的の薬ですから、出来るだけ早い投与が効果的なのは言うまでも無く、発症後48時間が経過すると著しく効果が落ちるとも聞きます。
 そういうわけで、一緒に生活している私も多分感染しているのではないか、と疑われるわけで、予防的にタミフルを飲んでおけばよさそうなものなのですが、この薬、発症した患者に飲ませる分は保険が聞くのですが、予防的に飲むのには保険がききません。つまり、実費で薬を買わねばならないわけです。インフルエンザの蔓延を防ぐには予防処置が効果的であることはわかりきったことであるのに、その普及をこんなカタチで妨げているのは理不尽に感じます。もっとも、今のところインフルエンザに効果のある薬はタミフルをおいてなく、あまり頻繁に使いすぎて耐性を獲得したウイルスが現れでもしたら困りますから、一概にその措置を非難するわけにも行きません。早く他の作用機作を持つ薬が新たに出てきてくれれば使い勝手も変わってくると思うのですが、今はしょうがないかもしれません。
 でも、今からでも早急に改善できそうなことに、医者の土日休業を何とかすることがあるんではないでしょうか? この田舎町でも、地元医師会に登録されている医者が100件余りあります。でも、そのほぼ全てが日曜を休みにしているのです。たとえばそのうち三分の1でも日曜日は開けて他の日を休みにすれば、地域住民にとっては大変な安心を与えうるのではないかと思うのですが、特にインフルエンザのような時間単位で治療が急がれるような病気の場合は、地域の医療体制が日曜日にほぼ全滅する、というのは致命的な事態を招きかねない不安要素になるのではないでしょうか。医者の方でなんともならないのなら、国や自治体で何らかの政策をたて、予算をつけて、日曜開院を積極的に支援するべきです。
 そうすれば私も安心して熱を出して寝込んでいられるというものなのですから。

 
コメント
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