かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

科学的知見と政治的判断が異なるのは理解できないことも無いのですが・・・。

2007-03-24 23:13:41 | Weblog
 今日は左腕の痛みの件で、3週間ぶりに整形外科に行きました。1週間前に湿布が切れてしばらく体操だけ続けていたのですが、どうも今ひとつ具合がはっきりせず、時折、何気ない動作で強烈な痛みが走り、夜寝ているときにも痛みがあったりしましたので、かえって悪化しているのではないか、と不安になり、医者に行ってみた次第です。で、結果はというと、予想に反して症状が改善しているとの事。はじめてこの件で診て貰いに行ったときは、腕が通常の半分程度しか上がらず、あげようと思ったらあがるのですが、痛みが強くなってきて自力で万歳するのも苦労する、という状態でした。が、今日みると、痛みは多少ありますが、随分楽にあがっていると医者が言うのです。自覚症状として痛みばかり気にしていた私としては、一月前にどれだけ自分の腕が動いていたか、ということをとんと失念していたのでした。それでも半信半疑な私に、医者はカルテのデータを示して、はっきり改善の状況を説明してくれました。こうなっては納得するしかありません。新たに2つの動きを体操に追加してもらいましたし、この調子ならもう少しで痛みも無くなる、と太鼓判も押してくれたので、その言葉を信じてもうしばらく腕の体操を続けてみようと思います。

 さて、今朝の新聞によると、タレント夫妻がアメリカの女性に代理出産してもらった双子の男の子について、生まれた子供との母子関係は認められない、という最高裁判決が出たと報道されていました。すっかり有用分が分解されて土に返ったかのごとき民法を杓子定規に解釈した結果の馬鹿げた判決だと私は思います。遺伝的なつながりが親子関係にならないとするなら、一体何を親子関係と呼ぶというのでしょう? 母は懐胎・出産した女性と解さざるを得ない、などという、今の技術レベルを全く無視した上、子供を望みつつもいろいろな事情で出産の困難な女性達への冷たい仕打ちであり、この少子化が進む我が国の将来さえ危うくしかねない判決を出す法律家に、本当に存在意義があるのか、と私は深刻に考えざるを得ません。もっとも、立法による速やかな対応を強く望むという姿勢を示したことは、評価できると思います。この上はくだらない政争に明け暮れる政治家や既得権益に汲々とする官僚達の尻をたたき、しかるべく合理的かつ人情にも合致する民法を構築するために働いてもらわねばなりません。タミフルで右往左往している様子を見ておりますと、かなり心もとない気もするのですが、あれだって科学的な知見もないまま、ただ雰囲気で子供への投与をやめるという愚行を、兵力の逐次投入という一番やってはいけないやり方でやっておりました。異常行動とタミフルの因果関係を早急に明らかにするとともに、一体どれくらいのリスクが現状ありうるのか、そのリスクはインフルエンザの蔓延と比較して許容できるかどうか、ちゃんとそれらを考慮したうえで決めたというなら、そのリスク評価を公表して納得のいくよう説明に努力するのがリスクコミュニケーションというものでしょう。どうもそのあたりがいい加減というか、場当たり的な対応に見えてしまうのが、我が国の典型的なリスク管理のように思えて仕方がありません。政治家の判断というならそれはそれで判るのですが、官僚が判断し、決める、というのもおかしな気がします。参謀が司令官をないがしろにして突っ走る「独断専行」を旨とした旧軍の悪弊を今も引きずっているのではないか、と疑ってしまいます。

コメント
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