昨日は朝から時間的余裕の全く取れない慌ただしいだけの東京出張で未明に帰宅し、今日はその報告もそこそこに日常的な仕事で一日明け暮れ、ようやく一息ついたところですが、まあ仕事の忙しさは当然といえば当然な部分もありますし、もう少し余裕のあるときも時にはあるのでそのこと自体は割り切ってこなすわけですが、淡々とした仕事の中にも喜びは結構見出せるものです。たとえば東京へ明るいうちに移動するときもっとも楽しみなのは『富士山』が見えるかどうか。ほんの数分のことではありますけど、窓外に広がる雄大な光景は、一度見ると病みつきになるすばらしさです。今回は見事に晴れ渡った空を背景に、頂からかなり下のほうまで真っ白に着飾った秀峰を、存分に楽しむことが出来ました。どっしり構えた雄大さと、なめらかにどこまでも続く稜線の曲線美は、まるで凛々しさと艶めかしさを併せ持つ飛鳥仏のように、一種哲学的な存在感をもって迫ってくるかのようにさえ感じられます。この山をいつでも見ることができ、その姿を生で感じることができる、というだけで、日本人として生まれてきた幸運を喜んでいいのではないかと私などは思います。
それに地下鉄や山手線も、近頃は色々事故やら遅延やらでにぎわしいですけど、それでもいつも時間を気にせずとにかく駅まで行けばほとんど待ち時間なしで電車に乗れるという至便性は、田舎者にはまさに驚異です。そして、すぐに次が来るというのにそんな電車の発車間際、閉じかけたドアをこじ開けるようにして飛び乗るヒトの存在も、失笑混じりの驚きを覚えます。一本逃せば30分は次が来ない田舎ならともかく、何故にあんな馬鹿な真似をするのか、田舎者には計り知れない不思議な光景で、そんなものを観察するのもまた、一つの楽しみでもあります。そんなこんなでとりあえず往復富士山を堪能し、無事帰宅したのでした。
さて、高知空港での胴体着陸事故は、前輪収納ドアを開閉するための装置についていたボルトが一本、抜け落ちていたのかはたまた最初から嵌まってなかったのか、とにかくしかるべき形でしかるべく働いていなかったがゆえに起こった、わかってみるとあまりに単純で、その単純であるがゆえにはなはだ恐ろしい現象であることを知らしめてくれました。開閉装置である油圧機構も、それが異常をきたしたときに手動で動かす機構も、結局そのボルト抜けしていた装置の手前で動いているシステムであって、そこまでは2重のフェイルセイフが働くように出来ていたのに、最後の、最も重要とさえいえる部分が安全装置なしの状態になっていた、というのは、設計上での盲点だったのでしょうか。たとえば、どうしても開かないときに備えて爆薬か何かで開閉ドアそのものを外側に吹っ飛ばすような機構を付けるとか、緊急手動装置は全く別系統の開閉装置で構築しておくとか、重要な装置については最後の最後までせめて最低2重の安全性が担保されるような設計になっていれば事故の確率を下げられたのではないかと、素人ながら思います。まあ今回は機体が完全な形で残っているわけですし、設計上の盲点も含めて、この機会に徹底的な調査を行い、将来の空の安全を担保してもらいたいものです。それと、一刻も早くこの種の問題に司法を介入させないようにするシステムを、日本も早急に打ち立てるべきです。
それに地下鉄や山手線も、近頃は色々事故やら遅延やらでにぎわしいですけど、それでもいつも時間を気にせずとにかく駅まで行けばほとんど待ち時間なしで電車に乗れるという至便性は、田舎者にはまさに驚異です。そして、すぐに次が来るというのにそんな電車の発車間際、閉じかけたドアをこじ開けるようにして飛び乗るヒトの存在も、失笑混じりの驚きを覚えます。一本逃せば30分は次が来ない田舎ならともかく、何故にあんな馬鹿な真似をするのか、田舎者には計り知れない不思議な光景で、そんなものを観察するのもまた、一つの楽しみでもあります。そんなこんなでとりあえず往復富士山を堪能し、無事帰宅したのでした。
さて、高知空港での胴体着陸事故は、前輪収納ドアを開閉するための装置についていたボルトが一本、抜け落ちていたのかはたまた最初から嵌まってなかったのか、とにかくしかるべき形でしかるべく働いていなかったがゆえに起こった、わかってみるとあまりに単純で、その単純であるがゆえにはなはだ恐ろしい現象であることを知らしめてくれました。開閉装置である油圧機構も、それが異常をきたしたときに手動で動かす機構も、結局そのボルト抜けしていた装置の手前で動いているシステムであって、そこまでは2重のフェイルセイフが働くように出来ていたのに、最後の、最も重要とさえいえる部分が安全装置なしの状態になっていた、というのは、設計上での盲点だったのでしょうか。たとえば、どうしても開かないときに備えて爆薬か何かで開閉ドアそのものを外側に吹っ飛ばすような機構を付けるとか、緊急手動装置は全く別系統の開閉装置で構築しておくとか、重要な装置については最後の最後までせめて最低2重の安全性が担保されるような設計になっていれば事故の確率を下げられたのではないかと、素人ながら思います。まあ今回は機体が完全な形で残っているわけですし、設計上の盲点も含めて、この機会に徹底的な調査を行い、将来の空の安全を担保してもらいたいものです。それと、一刻も早くこの種の問題に司法を介入させないようにするシステムを、日本も早急に打ち立てるべきです。