かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

霊能者や占い師は安易にテレビなどに出るべきでは無いと思います。

2007-03-05 22:27:44 | Weblog
 昨日の頭痛は一晩寝たらなんともなくなっておりました。昨日はひょっとしてインフルエンザに感染? などと少々おびえておりましたけど、例によって休日に具合が悪化するいつものやつだったようです。

 さて、テレビの心霊関連番組の内容見直しを求める要望書を、全国霊感商法対策弁護士連絡会という弁護士の団体が民放連等に提出したそうです。要望書には、最近「麗能師」と称する人物が「霊界やオーラが見える」と断言したり、出演者の未来を予言したり、それを出演者が信じているように見せる番組が目立ってきている、と内容の問題点を指摘し、それが、悪徳霊感商法の被害への素地になっている危険性がある、と警告を発しています。そして、テレビ番組の社会的影響に注意を払い、行き過ぎの是正を要望しています。
 弁護士会という団体や、これを報じた新聞社にはどうもいわく言いがたい不信の薄膜が張られているかのように感じるこのごろではありますが、この記事にはなるほど、とうなずくものを覚えました。確かにこのところ、何の根拠も無いコノ手の番組が幅を利かせすぎている、と私も思うからです。この手の番組は昔々からあり、心霊写真特集や心霊スポットの特集などは一種の定番として、私もガキンチョの頃は結構楽しんで観ておりました。でもそれは大抵、お昼のワイドショーの1幕であったり、夏休み一晩だけの特集番組だったりして、ゴールデンタイムのお茶の間に常時放送されるような代物ではなかったと記憶しています。このように、コノ手の番組が純然たる一種の娯楽であるうちは別に目くじらたてることもない、と思うのですが、どうもこのところ、頻繁に怪しげな連中が午後7時台のような注目される時間帯に、さもすばらしい存在であるかのごとく振舞っているのを見ていると、馬鹿馬鹿しくも有り、こっけいでもあり、それをありがたがる出演者のタレントと合わせて、まさに「愚者」と言う言葉がぴったりに見えて参ります。占い師とか霊媒師とかは社会の裏側、隅っこの暗部に棲息しているからこそ倒錯的な聖性を獲得するのであって、ああもおおっぴらに外に出てきては、暗闇なら映えるメッキを安っぽくひけらかしているだけ。自らの薄っぺらさをさらけ出して恥じない姿は、見苦しい以外の何者でもなく、それは占い信仰などに対する冒涜でしかないと思います。でも、それに騙されて踊らされる連中がいることも確かなようで、霊感商法には明らかになっているものだけで1年間に総額28億円もの被害が発生しているそうで、多分これは氷山の一角と思われますから、なかなか馬鹿に出来ないものがあります。
 私は自ら占いを日々の糧として生活しておりますし、それなりに信仰心も持っています。心霊現象などはほとんど否定的ではありますが、一抹の、「本当」があるのでは、あって欲しいと思う気持ちも持っております。一方では常に懐疑と批判を忘れない科学の徒でありたいと願い、実践すべく努力しておりますが、それとこれとはけして矛盾するものではありません。私は、もし霊というものが実在し、霊界と言う別世界が存在するというのなら、必ずそれは科学的手法により解き明かされるに違いないと期待しているのです。ただ何の根拠もなしに霊だの前世だのとのたまい、喧伝する輩がいること、そしてそのことを無批判に受け入れる人が存在すること、更にそれらがどうも増えているように感じられることには、強い危機感を覚えます。結局「納豆事件」もそうですし、ネットのウィルス対策もそうですけど、もう少し疑う、ということを覚え、自衛する心がけを持たないといけないですし、そのことを学生のうちにしっかり教えておく必要もあるように思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする