かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

生きているうちに「母校」が消えるかもしれないです。

2007-03-18 23:10:09 | Weblog
 なんだか最近寒い寒いを連発しているような気がしますが、今日も家の中は寒かったです。ストーブはまだまだ片付けられそうにありません。今、スギ花粉も峠をこえて終息に向かっているみたいに見えますけど、単に寒くなって花粉の出が悪くなっただけで、また暖かくなってきたらぐっと飛散量が増えたりしないか、と疑念と不安を抱いております。サボテンの植え替えも以前この週末くらいをめどに考えておりましたけど、到底これではムリで、来週以降に延期せざるを得ないでしょう。もう三月も半ばを過ぎたというのに、2月よりも寒く感じるなんて理不尽もいいところですが、明日の朝もぐっと冷え込みそうな気配ですし、まことに困ったものです。

 さて、地方国立大学が存続の危機に立たされているそうです。経済財政諮問会議の民間議員が地方国立大学の運営交付金に対して「競争原理の導入」を提言し、配分ルールについて「大学の努力と成果に応じたもの」にすることを求めたのに対し、それをもとに試算した文部科学省の予測では、半分以上の国立大学で交付金が半減し、存続することすら不可能になる、という結果がでたとのこと。文部科学省の試算ですので、多分にその結果には色々なベクトルに基づく「調整」が行なわれているものと推察されますが、それでも確かに地方大学の大半で経営が圧迫されるのは確かなのでしょう。私も四国のいわゆる地方国立大学の出で、今も機会があるたび1、2年に一度は恩師を訪ねて研究室に挨拶に出向いたりしておりますが、今でも地方の国立大学はなかなかに厳しい状態にあり、古い学舎も半分だけ改装されて後半分は予算が無くてそのままになっていたり、私も使っていた骨董品の実験器具が老体に鞭打って現役だったり、というのを見ております。そこに更に交付金減少の追い討ちがかかれば、やっていけなくなって閉めざるを得ないところも出てくるのは確かなのでしょう。でも、その一方で今後子供が減る中で、いくら大学全入時代だからといっても、かつてと同じ規模で大学の数を揃える必然性があるかというとそれも疑問ではあります。特に人口減少著しい地方において、高いコストをかけて大学を維持する必要があるのかどうかは、もっとシビアに議論をしていかねばならないだろうとも思います。それは単に大学だけの問題ではなく、地方自治体の問題として、高齢化や人口減少が進む地方に住むことのコストをどこまで負担し続けるのか、という話も考えないといけないでしょう。私としては母校が消えるのは心苦しい限りですが、何らかの形で、たとえば議論されている道州といった単位で統廃合されるのは避けられないのではないか、とも思います。文部科学省も単に自分達の権限維持とかのためではなく、我が国の将来を見越した大学教育や研究体制のありかたを検討して、議論を深めていってもらいたいと思います。

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たまには外食にお寿司でも、と評判の回転寿司屋さんに足を運んでみました。

2007-03-18 00:30:06 | Weblog
 ロシアで旅客機が胴体着陸に失敗し、死傷者が出ているそうです。車輪が出なかったためにやむを得ず、というあたりがこの間の高知空港での出来事を髣髴させるのですが、搭乗員の錬度や機体の強度、気象条件や空港の設備などなど多分条件は色々と違うのでしょうけど、高知の事例だって死者が出ていても不思議ではなく、少なくとも死傷者なしで無事降りられたのは単なる僥倖に過ぎなかった、と言いえるのかもしれません。事故の確率は低いとは言え、こんな話を聞いてしまうと移動手段としてちょっと航空機は遠慮したい、と思ってしまいます。燃費や速度、経済性も重要なのでしょうが、やっぱり安全確実な移動手段の提供こそが交通機関に求められる最大のサービスだと思いますし、それがないがしろになる例が、JR西日本の事故や高速バスの事故、そしてこの飛行機事故などどうも交通機関全般にわたって頻繁に目にするようになっているのが気になります。せめて最も利用する鉄道くらいは、不安を惹起させられない程度に安全性を確保しておいてもらいたいものです。

 さて、今日は久々に家人と連れ立って回転寿司屋さんで外食いたしました。回転寿司というと登場当時は安くて速いけど味は値段相応、という感じの外食産業でしたが、最近は随分様変わりして、味の点でもかなりがんばっているように感じられます。もっとも私は魚よりも赤貝やつぶ貝、イカやタコといったその他の海の生き物、の方が好きなので、魚がどれくらい品質向上しているかについてはもう一つ自信を持って美味しくなった、とはいいにくいのですが、店の雰囲気や寿司以外の豊富なメニューなども含めて、ずっと食事そのものを楽しめるようになっていると感じます。ただ、どうしても回転寿司というのは次々と流れてくる皿を取っていくせいか、どうも食事をせかされるような気がいたしまして、結局短時間で満腹になり、それ以上食が進まなくなったところでせわしなく会計を済ませて席を立つ、という落ち着きの無さが玉に瑕です。せっかくの寿司ですのでもう少し落ち着ける雰囲気を作り出せたなら、もっと楽しめる空間になるだろうに、といつも残念に思うのです。まあせわしなくなるのはこちらの性格に起因する点も大いにあろうとは思いますのであまりお店にばかり注文をつけるのもはばかられるのですが、ファミレスや喫茶店などでは結構長居してだべり続けたりすることもままあることを思えば、回転寿司というのはそういうことが出来にくい雰囲気がやはりあるのではないでしょうか。お店としては食事の遅い客より早い客の方が回転率が上がって望ましいのでしょうが、もし内装や座席の設計などでそんな落ち着ける雰囲気を演出することが出来るのなら、是非そういう方向を重視した回転すし店というものに入ってみたいと思いました。


 
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