かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

色々いいものが見つかっても、実用化には程遠いのが現実。

2007-04-17 22:58:18 | Weblog
 今日はなぜか朝から眠くて眠くて、目覚ましの音にも気づかず、危うく寝過ごすところでした。それに少し頭痛が額の辺りにわだかまって、ひどくなるようなならないような、はっきりしない感じで眠気とともに頭の中をふらついています。仕事中もさして変わらず、終日眠気と戦う一日でした。ちゃんと夜は寝ているはずなのですが、春先の眠気が今ごろきているのかもしれません。早寝早起き、でメリハリつけて生活しないと、このまま眠気に飲み込まれてしまいそうな気がします。

 さて、 広島大学の研究グループが、かんきつ類の皮に含まれる成分に、血糖値やコレステロール値の抑制効果があることをマウス実験で明らかにし、発表されたとの事です。「肥満や生活習慣病の予防が期待できる」そうですが、そのかんきつがなんなのかは、特許を申請中のため伏せているそうです。まあこの話に限らず、いろいろなものに色々な効果が発見されてますが、人間に効果があるのか、効果があるとしたらどれくらい摂取したらいいのか、その際に副作用は無いのか、などなどなど、といった話まできっちり押さえられたものは、まだほとんどありません。それに、食経験の無いものの場合は安全性をきっちり評価しないと利用もままならないのですが、この場合も、かんきつの果実自体は食経験があっても、外皮を食べる、と言うことはあまり無いため、安全性評価をクリアしているのかどうかも気になります。つまり、せっかくの研究成果もまだまだ実際に使えるようになるまではいくつも越えなければならないハードルがあって、しかもここからのハードルは研究費用、と言う点で動物実験で済んでいたそれまでと違って格段に高く越えがたいものになってきます。もしその作用が医薬品相当なら、必要な研究費は天井知らず。特定保健食品などでも億単位は必至、と言う世界ですから、どの機能性成分も、動物実験から先に進むことが難しいのでしょう。一方で、そのような情報を渇望している消費者層があり、そのために、データ捏造された情報に群がってみたり、効果や副作用もはっきりしないいわゆる健康食品に大枚はたいてしまったりするようなことが日常的に起こってしまいます。私は厚生労働省が定めた評価基準についてどうこう言うつもりはありませんが、ヒトで実験する場合の倫理審査などはもう少し簡単に済ますことは出来ないものか、とは思います。人体実験を実施するには倫理委員会を設けてその審査を受けなければならない、と言うことのようですが、今、血糖値くらいでしたら個人でもごく簡単に計る事ができ、糖尿病患者さんなどは、血糖値管理のため簡易測定器で自ら計ることもされています。動物実験である程度の安全性評価がなされたものについては、そういうレベルの「人体実験」なら、倫理委員会の審査を受けなくても、実施申請だけで実験許可を与える、位のことは、あってもいいように思うのです。あたら有用な成分がそういうハードルに阻まれて利用しにくくなる、と言うのはあまりにもったいない。健康食品業界にはびこっているかもしれない悪貨を駆逐して、本当に効果が期待できる良貨を増やすためにも、気軽に「人体実験」できる環境を考えてみてもいいのではないかと思う次第です。

コメント
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