私は歩き方がよくないのか、サンダルですと右足の方が妙に傷みやすく、左はまだまだ履けるのに、右だけ寿命を迎えてしまうことがままあります。靴だと、別にかかとを踏んで歩くようなまねはしていないのに、かかとがやたらと減って、やがて穴が開いたりすることがあります。仕事柄、スーツ着て革靴履いて、などというようなことは滅多に無いためか、特に革靴の傷み具合には無頓着で、底が抜け落ちたり、水溜りを踏んだら水が靴の中に浸入してきたりすることで、やっと靴の状態に気づいたりすることも良くあります。今履いているのもいつの間にかかかと部分が崩壊し、雨の日には長時間の歩行は困難な状態になっておりました。中敷をはずして見ますと、小さなものですが確かに穴があいて靴裏から入る光が白く見えています。靴裏を見れば、見事に亀裂が入り、タイヤで言えば鋭いガラスか金属片を踏んでパンクしたような状態になっていました。もう靴の寿命を終えつつあることは明らかなわけですが、週明けからの出張三昧に間に合わせるために、今新しい靴を調達する余裕がありません。といって、一週間晴天を期待するのはさすがに難しいですし、色々考えた末、靴の補修剤を使って一時的な延命を図ることにしました。特殊ポリウレタン系補修剤、と言うパテみたいなものです。これを亀裂の部分を中心に磨り減った部分に充填し、乾いてから整形してその場しのぎをしようという訳です。まあ元通りには到底ならないでしょうが、少なくとも来週雨水の侵入を防ぎ、歩くのにさして支障の無い程度に修復してくれていればそれで十分なわけで、今、しっかり乾燥させる工程に入っています。
この種の補修作業と言うのは嫌いではないのですが、あまり顕著な効果の得られるものにあたったことがなかなかありません。たとえばバイクのマフラーが消耗して穴があいたとき、これを補修するパテを購入して何度か試したことがあります。補修直後は見事に穴がふさがり、亀裂から洩れた爆音が止んでその効果のほどに感動したものでしたが、じきに高温でやられるのか、パテがぼろぼろになって元の木阿弥となりました。もう随分昔の話ですが、あの時は骨材に使う針金を変えてみたり量を増やしたり網状に組んでみたりと色々工夫もして、それ自体を楽しんでいたようなところもありましたから、それはそれなりに意味があったとは思います。結局肝心要のパテが保たないので、あきらめるよりありませんでしたが。そのバイクはその後大枚はたいてマフラー交換をしたまではよかったのですが、その直後、水冷装置の不具合でエンジン焼付けを起こし、寿命を終えてしまいました。バイクとしては既に随分年数のたった年寄りだったので、いずれエンジンもダメになったでしょうし、そもそもそれまでに回転数を上げると時折急にパワーがなくなる、と言う現象を確認していたので、それで冷却系の異常に気づけなかった方が問題だとは理解しています。それでも、廃車にしたとき、全体ずたぼろな中で妙にマフラーだけピカピカだったのが物悲しかったのを覚えています。補修剤の強度がもう少しあれば、という想いがぬぐえなかったものです。
さて、靴の補修剤の方はどれだけ役にやってくれますでしょうか。来週を乗り切れば少々何かと余裕も生じてきますので、何とか新調することも可能になります。ぜひともそれまでこの靴を持たしてほしいと、切に願う次第です。
この種の補修作業と言うのは嫌いではないのですが、あまり顕著な効果の得られるものにあたったことがなかなかありません。たとえばバイクのマフラーが消耗して穴があいたとき、これを補修するパテを購入して何度か試したことがあります。補修直後は見事に穴がふさがり、亀裂から洩れた爆音が止んでその効果のほどに感動したものでしたが、じきに高温でやられるのか、パテがぼろぼろになって元の木阿弥となりました。もう随分昔の話ですが、あの時は骨材に使う針金を変えてみたり量を増やしたり網状に組んでみたりと色々工夫もして、それ自体を楽しんでいたようなところもありましたから、それはそれなりに意味があったとは思います。結局肝心要のパテが保たないので、あきらめるよりありませんでしたが。そのバイクはその後大枚はたいてマフラー交換をしたまではよかったのですが、その直後、水冷装置の不具合でエンジン焼付けを起こし、寿命を終えてしまいました。バイクとしては既に随分年数のたった年寄りだったので、いずれエンジンもダメになったでしょうし、そもそもそれまでに回転数を上げると時折急にパワーがなくなる、と言う現象を確認していたので、それで冷却系の異常に気づけなかった方が問題だとは理解しています。それでも、廃車にしたとき、全体ずたぼろな中で妙にマフラーだけピカピカだったのが物悲しかったのを覚えています。補修剤の強度がもう少しあれば、という想いがぬぐえなかったものです。
さて、靴の補修剤の方はどれだけ役にやってくれますでしょうか。来週を乗り切れば少々何かと余裕も生じてきますので、何とか新調することも可能になります。ぜひともそれまでこの靴を持たしてほしいと、切に願う次第です。