かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

高齢者ドライバーが増える以上、それに相応したシステムをもっと真剣に考えておいた方がよい気がします。

2009-07-20 21:58:17 | Weblog
 今年の梅雨の雨は、何かヒトに恨みでもあるのか、と言うくらいいやな降り方をしてくれます。昨夜も大雨となり、雷も鳴って、このブログを付けているさなかに、ピカッとなって2秒後に窓ガラスを震わせるような炸裂音を轟かせて、あわててPCの電源を落としたのですが、それにも飽き足らず、夜中ぐっすり寝ている最中に、さっきに倍する轟音で叩き起こされてしまいました。全く、夜になると強い雨になって雷が鳴る、というのは、一体どういうわけなのでしょう? 夕方にそういう雨が降ってくれれば涼しくなって気持ちよく寝られるというものですが、夜中ではただただうるさく、安眠を妨げるだけの存在でしかありません。どういうわけかこの梅雨はそんな雨ばかりが降るのが実にいやらしいです。

 さて、昨日岐阜県の高速道路のサービスエリアで76歳の男性が運転する車が暴走し、SAのガソリンスタンドに突っ込んで給油中の軽自動車に激突する、と言う事故があったそうです。運転手の翁は意識不明のまま病院に運ばれて死亡、同乗していた70歳の奥さんは重態、スタンドの店員さんや軽自動車のヒト達が重軽傷と言う惨事になりましたが、幸か不幸か引火はせず、更なる大惨事の誘発にはいたらなかったようです。
 しかし、一歩間違えればガソリンに引火、爆発なり炎上なりして他の客や従業員、あるいはSAそのものに多大な損害を与えていたかもしれず、そんな、映画くらいでしかお目にかからないような事態が後何歩かで現出していた可能性があった、と想像するだけで、改めて車の怖さを思い知ったような気がしました。
 事故原因は現在も調査中だそうですが、死亡原因が心筋梗塞だったそうで、そのことから事故時に発作を起こし、運転を誤ったのではないか、と言う見方がなされているそうです。
 高齢者の運転は、少なくとも私の仕事する田舎町では珍しいことではなく、大抵軽トラックで法廷速度ないし法廷速度マイナス10キロくらいのゆっくりした速度で道を走っているのをよく見かけます。実年齢は判りませんが、その姿を垣間見るに、とても70台には見えず、80,90台の修行僧のような方のようにも見える小さなおじいちゃんがハンドルを握っていたりもします。まあ見た目がそうなだけで実際の年齢はまだ若かったりするのかもしれませんが、ともかくも高齢な方が目立つのは確かです。
 こういう方々が全員今回の事故の如く爆弾を抱えているような状態、と言うわけでもないとは思いますが、若いヒトに比べてリスクが高いのはほぼ間違いないところだろうと思います。飛行機や鉄道、バスなどの公共交通機関の乗務員は、会社の方で様々な健康診断を行い、高齢になれば退職することでそのあたりのリスクは比較的抑制されているのでしょうが、それでも体の不調を原因とした事故が無いわけではありません。ましてや健康管理が個人に任され、最近でこそ少しそういう議論も出てきてはいますが、基本的にいつまでも乗ろうと思えば乗れてしまう自動車と言うのは、考えてみると大変危なっかしい状態にあると言えそうです。免許更新のときに色々高齢者向けのハードルが設けられているようですが、それに加えて、運転が可能かどうか、危険がないかどうかを医学的に検証し、それを免許更新の目安にするようなシステムを作ることは出来ないのでしょうか。心臓等の重要臓器に疾患を抱えているようなヒトがハンドルを握らなくてもすむような制度があってもよいのではないか、と私は思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする